3階建て住宅にお住まいの方の中には、老後に備えてホームエレベーターの設置を検討される方も少なくありません。
しかし、建物の構造やスペースの制約により、設置が困難なケースもあります。
そのような場合の選択肢として有効なのは階段昇降機です。
本記事では、「ホームエレベーターを設置できない」と判断された3階建て住宅において、階段昇降機を設置した函館市のH様邸の事例を紹介します。
H様邸は木造3階建て住宅で、1階が車庫、2〜3階が居住スペースです。
お母様は一人暮らしをされており、現在は自力で階段の昇り降りができている状態ですが、膝に不安を抱えながら生活されています。
その心理的な要因は、少し前まで膝の状態が悪く、階段の昇り降りが非常につらい中で生活をされていたためです。
このような背景から息子様(弊社お取引先社員様)へご相談されたことをきっかけに、お母様はいす式階段昇降機の存在を知り、設置の検討を始めました。
お母様は当初、ホームエレベーターの設置を検討されていたそうです。
しかし、建物の構造上、設置できないことが判明しました。
そのため、代替案として階段昇降機の設置を本格的に検討することとなります。
現時点では自力で階段の昇降ができるため、迷ったそうですが、以前のように膝の状態が悪くなったときのことを考えて設置を決断されました。
また、札幌市に在住の息子様も現地調査に立ち会い、機械のおさまり具合や使い勝手を確認された上で決断を後押しされました。
今回、階段昇降機を設置したのは、1階から2階へ続く17段の直線階段です。

▲設置前の階段の様子
階段の特徴は、蹴上が145mmと低く設計されている点です。

▲蹴上が145mm
蹴上を低く設定することで、高齢者やお子様、膝に不安のある方でも昇り降りがしやすくなります。
これは先代のお母様も足腰が弱かったことから、新築時に配慮して設計・施工されたものです。
そのためH様邸の階段は、一般的な住宅と比べて身体への負担軽減を意識した設計と言えます。
今回設置した機種は、大同工業株式会社製のいす式階段昇降機「エスコートスリム」です。
本機種は直線階段に特化したモデルで、曲線階段用の機種と比較して設置費用が安く、設置までの期間も短い点がメリットです。
※当社では7営業日以内に設置できます。
また、エスコートスリムは既存の階段に直接設置できるため、ホームエレベーターと比較して住宅内の動線や間取りを大きく変更することなく設置できる点もメリットです。
・5色から選べるカラーバリエーション
・折りたたみ幅25cmのコンパクト設計
・出幅10cmのスリムなレール設計
・2段階のいす回転機能
・ひじ掛けと足のせ台の連動機能
・レバー式の簡単操作スイッチ
・誤操作を防ぐキースイッチ方式

▲1階の様子(左:乗降位置 右:収納位置)

▲2階の様子(左:停止位置 右:乗降位置)

▲2階収納位置
H様邸の階段は、段鼻の滑り止め金具が30mm、さらに蹴込が40mm奥へ入り込んでいる構造です。

▲設置前の踏面の様子
これにより、実質的に踏面が70mm狭くなっており、通常の階段と比べてレール架台の設置スペースが限られる状況でした。
そのため、レール架台の取り付け位置を時間をかけて慎重に調整しました。
設置後の取扱説明時には娘様も同席され、実際の動作確認を行いました。
その際、お母様や娘様からは以下のようなご感想をいただいています。
「思っていたよりコンパクトだった」
「荷物があるときはかなり便利」
「乗り心地もいい」
また、お母様が「もっと早く設置しても良かったね」と、娘様と笑顔で話されていたのも印象的でした。
今回の事例では、ホームエレベーターを設置できない3階建て住宅において、階段昇降機を導入することで不安を軽減できました。
3階建て住宅のように、老後に階段の昇り降りが負担となりやすい住環境では、早い段階で対策を講じておくことが大切です。
特に以下のようなケースにおいて階段昇降機は有力な選択肢です。
・設置費用をできるだけ抑えたい
・大規模な改修工事を避けたい
・ホームエレベーターの設置スペースを確保できない
階段の昇り降りに不安を感じている方は、まずはお気軽にご相談ください。