「ご自宅の階段昇降機、もし突然動かなくなって『古い型なので修理部品もなく対応できません』と言われたら…どうしますか?」
長年暮らしを支えてくれた昇降機も、10年・20年と経つとメーカーの交換部品の供給が終了し、修理したくても対応できなくなってしまうケースがあります。毎日使っている大切な“移動の足”が急に使えなくなってしまうのは、本当に困ってしまいますよね。
実は最近、こうした「長年愛用していたけれど修理ができず困っている」というご相談から、新しい機種への入れ替え(リニューアル)をされるお客様が増えています。
今回ご紹介するのは、まさにその「突然の故障と修理不可」というピンチに直面されたお客様の事例です。
今回ご相談いただいたのは、新ひだか町のY様邸です。新ひだか町静内の当社のお客様K様からのご紹介で、ご連絡をいただきました。
Y様邸では、もともと20年ほど前にご両親の足腰が弱ってきた際、クマリフト製の階段昇降機を設置されていました。ご両親が亡くなられた後も、Y様が「荷物の上げ下げ」などでとても大切にお手入れしながら使われており、気づけば20年という長きにわたって暮らしを支えていたそうです。
しかしある日、突然動かなくなってしまい、メーカーへ点検を依頼したところ、同社が階段昇降機事業から撤退(販売・サポート終了)されたことや、20年という年数もあり交換部品の供給が終わっていたため、修理での対応が難しい状況でした。
ずっと大切に使ってきた昇降機だっただけに「どうしようか」と途方に暮れていたところ、K様からのご紹介を通じて当社へお声がけをいただきました。
▲旧型:階段昇降機とレールの様子
Y様邸は、1階が事務所、2階と3階がご自宅という構造になっており、ご自宅へと繋がる15段の直線階段(1階コンクリート、階段部分は木製)は、毎日の生活に欠かせない大切な動線です。
実はY様ご自身も、過去に階段で転倒し、骨折されたご経験がありました。そのため、今回の故障をきっかけに「単なる荷物運びのためではなく、これからは自分自身が安全に上り下りするために」と、現行機種である「エスコートスリム」への入れ替えをご決断されました。
設置の現場調査を進めていくと、階段の形状にひとつの課題が見つかりました。
15段ある階段のうち、「14段目の踏面(足をのせる面)が他の段より広く、さらに15段目の蹴上(立ち上がり部分)が低い」という、少し特殊な構造になっていたのです。
通常のレール固定用の架台をそのまま使うと、段差の違いによってレールを真っ直ぐ安全に設置することができません。
そこで高さ100mmの「特殊架台」を組み合わせて使用しました。階段の段差の違いをこの特殊架台で完璧に吸収し、乗り心地に影響が出ないようミリ単位で角度と高さを調整しながら、美しく精密にレールを敷設いたしました。
こうして、特殊な階段形状もしっかりと克服し、「エスコートスリム」へのバトンタッチが無事に完了しました。
試乗されたY様からは、「古い機械より乗り心地がすごく良くなった!それにレールが細くなったおかげで、使わない時も階段が広く使えて綺麗ですね。思い切って交換してよかった!」と、大変嬉しいお言葉をいただくことができました。
20年前、ご両親を想う気持ちから始まった昇降機の歴史。これからはY様ご自身の安全と安心を、この「エスコートスリム」がしっかりと支えていきます。
ご紹介から繋がったご縁に、心より感謝申し上げます。