ホームページやお電話などを通じて、日々多くのお客様からご相談をいただく「いす式階段昇降機」。最近、増えている大切なご相談があります。それが、「すでに長年愛用してきた昇降機のメンテナンスや、新しい機種への入れ替え(リニューアル)」についてです。いす式階段昇降機は、一度設置すると10年、15年とご家族の生活に寄り添い続ける頼もしい存在です。しかし、機械である以上、年月が経てば少しずつ経年劣化が進みます。さらに、メーカーによる「旧機種の交換部品の供給サポート」には期限があり、サポート期間が終了してしまうと、万が一不具合が起きた際に「直したくても直せる部品が手に入らない」という事態に直面することになります。
毎日のお出かけや移動に欠かせない“命綱”とも言える昇降機だからこそ、ある日突然動かなくなって生活が立ち行かなくなってしまうことは、ご本人にとってもご家族にとっても大きな不安要素となります。そこで近年、部品の供給終了を一つの節目として捉え、これからも変わらない安心で快適な生活を先回りして守るために、現行機種への「入れ替え」を選択されるお客様が増えています。
小樽市の斜面に立つW様邸。車庫から玄関へと続く階段は、ご家族が毎日お出かけやご帰宅の際に必ず通る、生活に欠かせない大切な動線です。
ご利用者であるご主人は、かつての交通事故の後遺症により、右足の麻痺で膝が伸びず、左足の足首も伸びないという状況にあります。室内や日々の移動は松葉杖と車椅子を併用されており、この階段を安全に移動するため、今から14年前の2012年にいす式階段昇降機「エスコート」を設置されました。
以来、14年間にわたりご主人の足として大活躍してきた昇降機ですが、年月が経ち、旧機種の交換部品の提供サポートが終了することに。奥様曰く「交通事故の後遺症以外は病気もなく、本当に健康体なので、これからもまだまだ長生きするはず!」とのこと。
そこで、「これからも末永く、そして安心してこの我が家で暮らし続けられるように」と、先回りして現行機種である「エスコートスリム」への入れ替えを決定されました。
旧機種の階段昇降機のレール架台は、コンクリートの床に「アンカーボルト」をしっかりと打ち込んで固定しています。そのため、古いレールを取り外すと、どうしても床に古いボルトの穴や引き抜いた跡が残ってしまいます。
古いボルトをすべて丁寧に引き抜き、コンクリートパテを使ってしっかりと穴埋め補修を実施しました。 見えなくなる部分や、これまでの14年間の歴史が刻まれた床面をしっかりといたわり、次の機種も美しく仕上げるための作業です。
その名の通り圧倒的な「薄さ(省スペース性)」にあります。以前のモデルに比べてレール自体が非常にスリムに設計されているため、階段に取り付けた際に出っ張る幅が大幅に減少しました。このレールの細さはで一目瞭然なように、昇降機を使わないご家族が階段を歩いて上り下りするスペースを格段に広くしてくれます。さらに、デザインが現代の住まいに馴染むスマートなものへと進化しただけでなく、現行機種になったことで「万が一の故障時にも部品がない」という心配から解放され、この先も長く安心して使い続けられる安心感も手に入ります。
実際に動かしてみると、ご主人は「機械がとても綺麗になった!」「やっぱり現行機種は動きもさらにスムーズで良いね」と、新しい相棒の乗り心地に大満足のご様子でした。
そして、今回の入れ替えで一番喜んでくださったのが、ご主人を支える奥様でした。 旧機種に比べて現行の「エスコートスリム」は、その名の通りレール幅が非常に薄く(スリムに)設計されています。これにより、昇降機が通らない時にご家族が階段を歩いて上り下りするためのスペースがグッと広くなり、奥様の足元の安全性も大幅にアップしました!「階段がすっきりして歩きやすくなった」と、奥様にも大変喜んでいただくことができました。
14年間W様のご生活を支えてきた昇降機は、こうして最新の安全技術をまとったスリムな現行機へと、見事にバトンが引き継がれました。これからも小樽の豊かな景色の中で、ご夫婦が笑顔で安心して暮らし続けられる、素敵なリニューアル事例となりました。