「親が階段で転んだらどうしよう」。離れて暮らす、あるいは同居していても、高齢のご家族の階段の上り下りを心配される方は少なくありません。特に、急勾配の階段のご家庭からは、階段昇降機のご相談が増えています。勾配が急な階段ほど、転倒・転落のリスクが高くなるためです。
参考:消費者庁の発表によると、高齢者の「転倒・転落」による事故は、住み慣れた自宅でも多く発生しています。階段は、その代表的な事故発生場所の一つとされています。
今回は、蘭越町のK様邸の事例をご紹介します。47度という急勾配の直線階段に、階段昇降機を設置しました。
K様邸は、息子様ご夫婦(60代)とお母様(93歳)の3人暮らしです。1階が店舗(お米屋さん)、2階が住宅というレイアウトです。そのため、2階への移動には、店舗から住宅へつながる14段の階段を使う必要がありました。
お母様は手すりを使いながらゆっくりと、現在もご自身で階段を昇り降りされています。しかし、階段の角度は47度という急勾配。息子様が転落を心配され、設置を決断されました。
現地調査の際、お母様は「自分は昇降機まではいらない」と話されていたそうです。それでも、息子様が自分のために注文してくれたことに、工事の時には感謝の気持ちをおっしゃっていました。
▲設置前の急な直線階段
今回設置したのは、直線階段用のいす式階段昇降機「エスコートスリム」です。
この階段にはササラ桁(段板を下から支える、階段状に切り込まれた桁)がありました。このままではレールを固定する架台を置くスペースがありません。そこで、建築工事として、架台を設置する部分のササラ桁をカットしています。
14段のうち、カットしたのは5箇所。カットする寸法はわずか65mmと少ないものでした。大工さんの判断により、階段踏板の強度に問題はないと確認されています。そのため、追加の補強なしで完成しました。
引き渡しの際、残念ながらお母様は外出されており、直接感想を伺うことはできませんでした。しかし、完成した昇降機を見ながら、「昇降機が付くのを楽しみにしてたんだよね」「使うのが楽しみ」「いつ乗れるの?」と話されていたそうです。
その言葉から、設置を心待ちにされていた様子が伝わってきます。
「うちの階段は急だから」「ササラ桁だから難しいかも」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、桁の構造に合わせた工事を行うことで、多くの階段に対応可能です。
北日本メディカルは、道内で2,800件以上の設置実績があります。急勾配の階段や、構造上の制約がある階段でも、状況に合わせたご提案をしています。お気軽にご相談ください。