退院に向けて階段昇降機の設置を検討する方は少なくありません。ご家族が入院・手術などを経験されたとき、「退院後、自宅の階段の問題をどう解決するか」は大きな課題になります。特に180度曲がるような曲線階段の場合、「そもそも昇降機を付けられるのか」と不安に思う方も少なくありません。
今回は、ご主人様の退院に向けてご家族で話し合い、階段昇降機の設置を決断された札幌市のT様邸の事例をご紹介します。
参考:いす式階段昇降機は、国の介護保険制度の対象外です。原則として、費用は全額自己負担になります。ただし、自治体によっては独自の補助金制度がある場合もあります。お住まいの各自治体窓口へご確認いただくのがおすすめです。
T様邸は、ご夫婦お二人暮らしです。ご主人様は、体調の変化により身体機能が低下していました。手すりを伝いながらであれば平らな場所の歩行は可能でしたが、階段の昇り降りは難しい状態になっていました。
退院に向けて自宅の環境を整える必要があったため、長女様・次女様も交えてご家族で話し合いました。その結果、いす式階段昇降機の設置を決断されています。当初は奥様が介助しながらの階段昇降も検討されました。しかし、転倒のリスクを考慮し、いす式階段昇降機の設置という選択に至っています。
建物は木造3階建てで、生活空間である2階までの1〜2階部分に昇降機を設置。**180度曲がる階段(16段)**に、内回りでレールを設置しました。
▲曲線部分・設置前 階段の様子
今回設置したのは、曲線階段用のいす式階段昇降機「楽ちん号KF-W」です。曲線階段やらせん階段、踊り場の有無を問わず取り付けられる自在型で、今回のような180度の曲がり階段にも対応できます。
2階の乗降位置では、レールを階段ホール中央まで延長することで、車いすからでも安全に乗り移りやすいように配慮しました。
将来、奥様もご利用になる可能性を想定しました。そこで、バッテリーの寿命が長いリチウムイオンバッテリーをオプションで採用。(鉛バッテリー:3〜5年に対し、リチウムイオンバッテリーは10年が目安です。)
退院されたご主人様に試乗いただいたところ、「操作が簡単で、乗り心地にも大変満足いただけました」とのお声をいただきました。
今後の課題として、ご主人様の残存機能の低下を見据え、上下階への車いすからの介助方法についても練習が必要とお話しされていました。
「うちの階段は曲がっているから、階段昇降機は無理かもしれない」と思われる方も多いです。しかし、曲線階段用の機種であれば、螺旋やS字のような複雑な形状にも対応可能です。
北日本メディカルは、道内で2,800件以上の設置実績があります。退院に向けた階段昇降機の準備など、限られた時間の中でのご相談にも対応していますので、お気軽にご相談ください。