「今はまだ何とか歩けるけれど、将来の階段の上り下りが不安…」
180度曲がっている階段や、下りきった場所が廊下・トイレの目の前といった配置では、「階段昇降機を設置すると生活の邪魔になりそう」と諦めてしまいがちです。
今回ご紹介するのは、これからの暮らしを考えて前向きに設置をご決断された70代ご夫婦の事例です。
下階の廊下やトイレ扉との干渉を細やかな工夫と特別な仕様でクリアし、暮らしの快適さを損なわない「KF-W」の設置事例をぜひご覧ください。
今回ご相談をいただいたのは、札幌市にお住まいのI様邸(70代ご夫婦)です。
現在はご主人が「少し階段の昇降に不安がある」という状態ですが、これからの暮らしを考え、ご夫婦でしっかり相談されて設置を決意されました。
実は新築時にも「将来階段昇降機を設置できるように」と階段幅を広く設計されていたご夫婦。未来を見据えた準備が、今回のスムーズな導入へとつながりました。
I様邸の階段は、180度内回り・15段の曲がり階段です。
下階(1階)で通常通り設置してしまうと、廊下にレールや椅子が大きく飛び出してしまい、日常生活の動線を塞いでしまうという課題がありました。そこで、下階のレールを90度内回りに曲げて乗降する仕様を採用。廊下のスペースをすっきり保てるよう設計しました。
90度曲げを行ったものの、下階の停止位置のすぐ近くにはトイレの扉があり、そのまま置いておくと扉と干渉してしまう状態でした。そこで、使用後に1mほど手前に戻した位置に「中間待機場所」を設定。さらに、通常利用時に誤ってその場所で止まってしまわないよう、「椅子のレバー操作では止まらず、無線リモコン操作でのみ止まる仕様」として設計しました。これにより、トイレの出入りや廊下の通行を一切妨げない快適な環境を実現しています。
設置工事が無事に完了し、ご夫婦で取扱説明を聞いていただいた後、ご主人が初試乗されました。
乗り心地の滑らかさに満足していただけたのはもちろんのこと、「廊下に昇降機を置きっぱなしにせず、中間停止位置を作ってくれたおかげで全く邪魔にならない」と、暮らしに寄り添った設置方法を大変喜んでいただくことができました。ご夫婦の将来への備えと、細やかな工夫が実を結んだ今回の事例となりました。