「病院からの退院時、施設ではなく住み慣れた我が家へ戻りたい…」ご本人の強い願いと、それを叶えてあげたいご家族の想い。しかし「今の我が家の階段で、安全に暮らせるだろうか…」と不安を感じる方も多いのではないでしょうか。
今回ご紹介するのは、脳出血の後遺症を乗り越え「お家に帰りたい」という一心でリハビリに励む43歳の娘様と、その想いに寄り添ったご両親の設置事例をお届けします。
今回ご相談をいただいたのは、札幌市中央区のT様邸、ご利用者様は43歳になるT様の娘様です。
娘様は脳出血を発症され、その後遺症により右半身に麻痺が残る状態となられました。急性期病院での治療を終え、回復期のリハビリテーション病院へ入院されて2ヶ月が経過した頃、当初ご両親は施設への転院を考えておられました。しかし、娘様本人から「家に帰りたい」という強い希望があり、ご両親はご自宅への復帰を決意。階段を安全に移動するための手段として、いす式階段昇降機の設置をご検討されることになりました。ケアマネジャー様との綿密な打合せを経て、退院時期は8月中旬まで延長されることに。「少しでも長く病院でリハビリを受けられるようになり、本人も私たちも本当に安心しました」と、ご両親も喜ばれての準備スタートとなりました。
実は、奥様のご実家(当社の納入先)に曲線タイプの階段昇降機が設置されていたこともあり、ご両親は以前から階段昇降機の便利さや安心感をよくご存じでした。
そのため今から17年前、現在のマイホームを新築された際、「将来自分たちが階段昇降機を設置する機会があるかもしれない」と先を見据え、あらかじめ階段幅を950mmと広めに設計し、14段の直線階段にされていたのです。
17年前に施された「未来への備え」が、今回娘様の「家に帰りたい」という願いを叶える大きな後押しとなりました。
設置にあたり、当社が最もこだわったのが「ご利用者様がいかに安全かつ直感的に操作できるか」という点です。
標準仕様の階段昇降機は右側に操作レバーが配置されることが多いのですが、娘様は右半身に麻痺をお持ちです。そこで、操作レバーを右側から左側へ付け替えるカスタマイズを行いました。
動かしやすい左手で無理なく安全に操作できる仕様に仕上げることで、娘様ご自身が安心してご使用いただける環境を整えました。
設置工事が無事に完了し、娘様とご両親に初めて「エスコートスリム」にご試乗いただきました。
いす式階段昇降機の試乗は初めてだった娘様ですが、「音がすごく静かで、動きも滑らか!とても快適です」と笑顔を見せてくださいました。
さらに、2階での乗り降りの際の安全性をより確実なものにするため、追加でI型の手すりを設置することも決定。退院後のご自宅での生活に向け、万全のサポート体制が整いました。
ご家族の温かい想いと17年前からの備えが結実した今回の事例。これからもT様ご家族が笑顔で安心して過ごせるよう、社員一同心より応援しております。