高齢になり足腰の筋力が落ちてくると、以下のような悩みを抱えやすくなります。
・夜間の階段昇降が不安
・階段昇降中に膝や腰に痛みを感じる
・転倒・転落しないか怖い
このような悩みには、階段昇降機の設置がおすすめです。
しかし、階段昇降機のレールが出っ張っていると、「躓きそう」と気になる方もいるでしょう。
そこで今回は、レールの飛び出しを抑えて曲線用いす式階段昇降機を設置したH様邸の事例を紹介します。
今回のご依頼主様は、70代のご夫婦で二人暮らしをされています。
奥様が階段の昇り降りをする際に、膝が痛いと話されたため、奥様想いのご主人は階段昇降機の設置を決断されました。
H様邸は木造2階建ての構造で、1階がリビング、2階が寝室と趣味の部屋です。
このことから、ご夫婦は毎日階段を昇降する必要があります。
H様邸の階段は90度の曲がり階段で、下階部分のすぐ先が廊下になっています。
▲改修前の下階の様子
▲設置前の全体の様子
このような構造では、廊下にレールが飛び出していると、躓いたり足を傷つけたりするリスクがあります。
そのため、ご夫婦からレールの飛び出しをできる限り抑えたいとの要望がありました。
H様のご要望を満たせるように、弊社は2つの提案をしました。
まず、階段昇降機のレールの出っ張りを抑える方法として、ドロップスタートレールを提案しました。
ドロップスタートレールは、階段の形状に合わせて縦方向に曲げたレールのことです。
通行の妨げとなるレールの出っ張りを抑制できます。
しかし、外国製のドロップスタートレールは高額なため、予算をオーバーすることからこの提案は却下されました。
次に、レールが階段から飛び出さないように、乗車スペースの拡張を提案しました。
下階の1段目のスペースを広げて、レールをそのスペース内に収めることで、通行時に誤ってレールに躓くリスクをゼロにできるためです。
この提案でH様から了承を得られたため、乗車スペースを拡張して設置することに決まりました。
▲拡張後の下階の様子
▲1階 乗降場所の様子
H様邸は90度の曲がり階段のため、複雑な構造に対応できる曲線型階段昇降機「楽ちん号 KF-W」を設置しました。
▲楽ちん号 KF-W
「楽ちん号 KF-W」の特長は以下のとおりです。
・日本人向けのデザイン
・6色のカラーバリエーション
・コンパクトに収納可能
・操作しやすいレバースイッチ
ただし、「楽ちん号 KF-W」は、折り畳みレールを選択できません。
一方、直線型階段昇降機の「エスコートスリム」は、オプションで折り畳みレールを選択できます。
そのため、直線階段で下階のレールの出っ張りを抑えたい場合は、直線型階段昇降機の「エスコートスリム」がおすすめです。
参考記事:折り畳みレールで生活空間を確保!いす式階段昇降機の設置事例
階段昇降機は膝や足腰に不安を抱える方にとって、安全な階段の昇り降りに有効なツールです。
階段昇降を負担に感じたら、設置を検討しましょう。
階段昇降機に関して不安や疑問があれば、ぜひ弊社までお気軽にお問い合わせください。