長年暮らした愛着のある我が家。しかし、年齢を重ねるごとに、家の中にある「階段」は生活を脅かす大きな壁となってしまうことがあります。
旭川市にお住まいのK様の事例をご紹介します。元々はご自宅で印刷所を営まれており、現在は2階を居住スペースとして生活されているK様。90代のお母様が、これからも安全にデイサービスへ通い、大好きな我が家で安心して暮らし続けられるよう、1階から2階を繋ぐ木製の屋内曲線階段に、いす式階段昇降機「楽ちん号KF-W」を設置いたしました。
K様のご自宅は、元々印刷所を営まれていた建物です。そのため、現在は1階を使用しておらず、生活の拠点はすべて2階にあります。日々の生活やデイサービスへ通うためには、1階と2階を繋ぐ「15段の曲線階段」をどうしても昇り降りしなければなりませんでした。
これまで、娘様がお母様の階段移動の介助を懸命に続けられていましたが、以下のような切実な課題と不安を抱えられていました。
商談当時はお母様の体調が優れず、ご家族様からは「一刻も早く、1日でも早く安心して移動できる環境を整えてあげたい」という切実な願いが寄せられていました。
▲設置前の階段の様子
そこで導入が決定したのが、曲線階段にも柔軟に対応できるいす式階段昇降機「楽ちん号KF-W」です。
K様宅の階段は途中で90°曲がる構造でしたが、レールをオーダーメイドで設計・加工することで、既存の木製階段の動線を潰すことなくスマートに設置できる点が大きな決め手となりました。また、座ったままボタン一つで安全に、かつ滑らかに昇降できるため、お母様に一切の肉体的負担をかけずに2階へ上がれる環境が実現します。
今回の設置工事では、お住まいの構造や電気配線の状況に合わせて、長年安心して使っていただくための重要な施工工夫を行いました。
下階側の階段において、昇降機のレールを支える架台(ベース)を設置する箇所に「親板」が干渉していました。そのままでは十分な強度の確保や安全な設置が難しいため、事前に階段の一部の改修、および強固な補強工事を実施。何年先も揺るぎない、安全な土台を作り上げました。
いす式階段昇降機を常にベストな状態に保つためには、バッテリーの継続的な充電が不可欠です。事前のヒアリングで、「2階はブレーカーが落ちることが多々ある」という事で、充電器を2階に設置してしまうと継続的な充電ができないかもしれないという懸念が見えてきました。そこで、バッテリーの充電に影響が出ないよう、2階ではなく下階(1階)のコンセントから確実に電源を確保するルートを選定。これにより、ブレーカー落ちの心配をなくし、いつでも安定して昇降機が稼働する環境を整えました。
1階の充電位置は出入りの時に本体が邪魔になるため、中間踊り場でも充電出来るように充電ドックを追加しました。
上階(2階)に到着した際、いすを回転させて安全に乗り降りする必要がありますが、そのスペースに既存の「突っ張りタイプI型手すり」があり、昇降機のひじ掛けと干渉してしまう状態でした。お母様の安全な乗降ルートを最優先するため、ご家族ともご相談の上、この手すりは綺麗に取り外す対応を行いました。
設置工事が完了し、いよいよ90代のお母様に初めて試乗していただく瞬間が訪れました。
最初は初めて見る機械に、少し怖そうな表情を浮かべて緊張されていたお母様. しかし、スタッフが寄り添いながらゆっくりと階段を昇り降りし、2回、3回と往復を重ねるうちに、その緊張は一気にほぐれていきました。
3往復目を迎える頃には、お母様の顔にパッと素敵な笑顔が広がり、『これは移動が楽になるね』と嬉しそうにお話ししてくださいました。
これからは、娘様が力仕事でハラハラしながら介助する必要はありません。デイサービスへのお出かけも、ボタン一つで安全・快適に。K様ご家族に、大きな安心の笑顔をお届けすることができました。