階段の昇り降りが難しくなると、「転ぶかもしれない」や「家族に迷惑がかかる」と思い、外出や生活への意欲が低下することがあります。
すると運動不足により、ますます筋力が衰え、歩行が難しくなるといった悪循環に陥ることがあります。
このような悪循環を断ち切るには、階段昇降機の設置がおすすめです。
階段昇降の問題を解決することで、外出や生活へのやる気を引き出せることもあるためです。
今回は、曲線用階段昇降機を設置したことで、一人でリハビリを兼ねたウォーキングに出かけられるようになったT様の事例を紹介します。
T様邸のご主人は数カ月前に脳出血を発症し、その後遺症により右半身麻痺があります。
リハビリの結果、平地での歩行は杖を使用することで可能です。
しかし、階段の昇り降りは一人では難しく、奥様の介助が必要です。
奥様に負担がかかることから、ご主人は階段昇降機の設置を決断されます。
T様が階段昇降機を知ったきっかけは、病院からの紹介です。
そして階段昇降機を設置するにあたり、ホームページで情報収集を行い、地元の福祉用具貸与事業者から当社を紹介されたとのことです。
T様邸は生活空間が2階で、2階へ行くには16段の曲がり階段を登る必要があります。
▲16段の曲がり階段
また、となりの敷地にはご主人の会社の事務所があります。
そのため、自宅での生活と会社への出勤のために階段昇降が不可欠な状態です。
T様邸の階段は曲がり階段のため、今回設置した機種は曲線用階段昇降機の「楽ちん号KW-F」です。
▲2階乗降場所 左:設置前 右:設置後
この機種の特徴は以下のとおりです。
・レバースイッチ方式で直感的に操作できる
・ひじ掛けと足を乗せる台は連動するので、立ったまま操作できる
・障害物にぶつかると自動で停止する
・6色のカラーから選択できる
・壁からのレールの出幅が短く、階段を広く使える
・複雑な階段の構造にも対応できる
・いすを回転させて乗り降りできる
▲2階乗降場所:いす回転時の様子
階段昇降機を設置してから1週間が経つと、ご主人は操作方法にも慣れ、奥様の介助がなくても使用できるようになりました。
今では、自宅と会社の往復に1日3回程度、使用しているとのことです。
また、一人で階段昇降機を利用できるようになったことから、リハビリのためのウォーキングにも出かけているとのことです。
このような変化からご主人は、「何事にも少し意欲が出てきたようだ」と微笑んでおられました。
今回の曲線用階段昇降機の設置事例は、階段の昇降ができないことで、外出や生活の意欲が低下している方やそのご家族に参考となるケースです。
ご家族の介護の負担を減らしつつ、本人の生活への意欲を引き出すことに成功したためです。
弊社では今回のT様のように、階段昇降機を設置したことで、「生活がしやすくなった」や「これほど負担が減るなら、もっと早く設置しておけば良かった」など、お客様からのお喜びの声を多数頂戴しています。
階段昇降機の設置を検討している方は、ぜひ弊社までご相談ください。