外階段に昇降機の設置を検討している方で、以下のような疑問をお持ちの方はいませんか。
・家庭用昇降機に屋外用モデルがあるのか
・屋根を設置する必要性があるのか
・雨や雪が降った場合はどうするのか
今回は外階段に階段昇降機を設置したM様邸の事例を紹介しながら、上記の疑問についても回答します。
M様邸のご主人は脳血管障害により入院しており、退院後も車いすが必要な状態で、退院の目途が立ったものの外階段の昇降に悩みを抱えていました。
M様邸は基礎の高い造りで、玄関までに12段の外階段があったためです。
12段の階段を車いすごと昇降するには、3人や4人の介助者が持ち上げて移動する必要があり、介助者の負担や転倒・転落のリスクが問題でした。
そこで、ご主人や介助者の安全を考慮して、外階段に階段昇降機の設置を決断されます。
外階段に昇降機を設置する方法は、「屋外用階段昇降機の設置」と「風除室+屋内用階段昇降機の設置」の2通りです。
屋外で使用することを前提に開発された屋外用階段昇降機を設置する方法です。
屋外用階段昇降機は、本体・レールともに風雨に強い設計を採用しています。
風除室は雨や風の流入を防ぐことを目的とした小部屋のことです。
風除室と屋内用階段昇降機を組み合わせることで、雨や風、あるいは雪の日も階段昇降機をスムーズに使えます。
今回のM様邸の事例では、「屋外用階段昇降機の設置」を選択しています。
屋外用階段昇降機を設置する方法を選択するメリットは、設置工事が小規模で済むことです。
レールの設置や電源の確保などに工事が必要なものの、比較的工程が少ないことから、短期間で工事が完了するのも魅力といえます。
▲屋外用100Vコンセントを設置
ここでは冒頭で紹介した、屋外用階段昇降機でよくある質問について回答します。
家庭用昇降機にも屋外用モデルはあります。
弊社では「KS-C」と「KF-B」を取り扱っており、直線階段・曲線階段のどちらにも対応可能です。
▲屋外用階段昇降機
風除室を設けて設置する方法もありますが、雪が比較的少ない地域であれば、屋根を設置せずに利用できる場合もあります。
地域により異なりますので、迷った際は弊社までお気軽にご相談ください。
屋外型の階段昇降機は雨・風・埃などの厳しい野外環境でも安全に走行するために、電気系統や安全装置に強靭な仕様が採用されています。
ただし、雪や氷が昇降機本体やレールに付着して故障が起きないように、専用のカバーで本体とレールを保護養生する必要があります。
▲本体・レールをカバーで保護
設置後、奥様は一人で介助ができるようになったため、これでご主人が帰宅できると安心した様子でした。
M様邸の地域は雪の少ない地域で、外階段の一部に屋根がかかっており、下から4段程度しか雪が積もらないとのことでした。
そのため、風除室を設けずに屋外用階段昇降機の設置をご提案しました。
ただし、風除室が必要かどうかは、地域や外階段の場所や状況などにより異なります。
どちらが良いか悩んでいる方は、弊社までお気軽にご相談ください。
これまでに培った経験や知識から最適なプランをご提案いたします。