1階が店舗や駐車場で、2階が居住空間の建物にお住まいの方も多いでしょう。そのような方は、高齢化や病気などで階段が登れなくなったら、「引っ越し」か「1階の改装」を考えていませんか。
もう1つの選択肢として、階段昇降機の設置をおすすめします。
なぜなら、改装に比べて費用を抑えられたり、慣れ親しんだ住まいで暮らし続けられたりするためです。今回は2階に居住空間のあるY様邸の事例を紹介します。
Y様邸は1階が経営している食堂で、2階が居住空間です。つまり、暮らすには階段の昇り降りが必須といえます。
元気なころは、とくに問題はありませんでしたが、奥様が脳梗塞で入院されることに。病院でリハビリを続けるものの、退院しても階段の昇り降りが難しいことを告げられます。
そこでご主人様は階段昇降機の設置を決断します。
Y様邸の階段は途中に踊り場がある縦曲げ階段です。予算は100万円でしたが、予算内に収めるには2つの問題点がありました。
▲ Y様邸 設置前の状態
途中に踊り場がある縦曲げ階段の場合、一般的には曲線型の階段昇降機を設置します。
しかし、今回は曲線型にすると予算をオーバーする関係上、直線型を設置しました。設置にはレールを固定する特別架台を使用するなどの工夫を施しています。
Y様邸の階段は全長5m以上で、一般的な階段よりも長く設計されています。
長くなると、費用も高くなりますが、今回はレールを延長することで対応できました。しっかりと上部まで設置することで、安全な昇り降りができる設計に仕上がっています。
Y様邸に設置したのは、折りたたむと幅25cmというスリムサイズになる「エスコートスリム」です。
▲直線タイプのレールを採用
エスコートスリムの特徴は以下のとおりです。
・折りたたむと幅25cmのスリムサイズ
・幅10cmの薄型レール
・レバースイッチでだれでも操作可能
・乗り降りに便利な椅子回転機を搭載
・ひじ掛けと足のせ台が連動
・呼び送りスイッチやペンダントスイッチの搭載が可能
・選べるカラーバリエーションは6色
エスコートスリムは、滑らかで振動の少ない移動で乗っている間の不安感を軽減し、安心・安全に階段の昇り降りをサポートします。
Y様邸の予算内で階段昇降機を設置するために、弊社が行った工夫を紹介します。
縦曲げ階段では階段に沿って曲線タイプを設置するのが一般的ですが、今回は予算の関係上、直線タイプを設置した点が工夫したポイントです。
しかし踊り場がある分、直線タイプを設置するにはレールを全体的に持ち上げて設置する必要があります。今回は高さの異なる2種類のレール架台を使うことで、下から上まで直線タイプのレールで設置できました。
とくに上段の階段で、高さが通常の2倍の特殊レール架台を利用したのがポイントです。
▲階段上部で使用した特殊レール架台
設置後、ご主人様からは「使い方も簡単でよかった」と好評をいただいております。これで奥様が退院しても安心して生活できるでしょう。またデイサービスなどの外出時も自分で昇り降りできるので、奥様にとっても快適な暮らしができるはずです。
「2階の居住部分へ行くための移動手段を今のうちに確保したい」
「最近は2階に上がっていない」
このような方は、ぜひ弊社までお気軽にお問い合わせください。
弊社では確かな技術とクライアント様のニーズに合わせたカスタマイズで、最適な階段昇降機を提案します。