階段は、高齢者にとって転倒や転落のリスクが高い場所のひとつです。
階段での事故は大けがにつながることも多く、命に関わる場合や寝たきりになる場合もあります。
今回は、そのような階段での転倒をきっかけに、いす式階段昇降機を設置したH様邸の事例を紹介します。
H様邸で階段の昇り降りに不安を感じていたのは、90代のお母様です。
お母様は今年の2月、自宅の玄関前にある外階段で転倒した際に頭を打って入院されました。
幸い、大事には至らず無事に退院され、自力で歩行できる状態です。
しかし、転倒や転落の危険性があるため、階段の昇り降りに家族の介助が必要となりました。
さらに、お母様は2階の広いワンフロアを生活空間にしています。
そのため、入浴や外出の際には、どうしても階段を利用せざるを得ません。
このような安全面の不安と生活環境を考慮し、ご家族はいす式階段昇降機の設置を決断されました。
今回のご依頼は、福祉用具貸与事業者様からのご紹介です。
弊社ではまず、H様のご要望や階段の構造、周囲の生活環境などを確認するために現地調査を実施しました。
その上で、設置する機種や方法をご提案し、正式にご契約いただきました。
H様邸の屋内階段は、1階から2階へとまっすぐ伸びる14段の直線階段です。
▲設置前の階段の様子
直線階段用のいす式階段昇降機は、比較的低コストかつ短期間で設置できる点が特長です。
H様邸でも直線階段用の機種を採用することで、効率的に進めることができました。
一方、お母様が転倒された外階段については、すでに手すりの設置が済んでおり、介助で対応されるとのことでした。
H様邸で設置した機種は直線階段用の「エスコートスリム」です。
安全性と使いやすさに優れたこの製品は、ご高齢の方でも安心してご利用いただけるのが魅力です。
静音性についても、多くのご家庭から高い評価をいただいています。
・選択できる5色のカラーバリエーション
・日本人の体形に合うデザイン
・直感的に操作できるレバースイッチ
・安全性に配慮した自動停止機能
・2段階のいす回転機能を搭載
▲エスコートスリム
▲2階 いす回転機能を使用
▲1階 収納時
設置にあたり、2階の上り口の奥行きが狭いため、「レールを極力飛び出さないようにしてほしい」とのご要望をいただきました。
そこで、レールを通常より約8cm短く加工し、通行への影響を最小限に抑えつつ、スムーズに乗り降りできるように配慮しました。
▲2階の上り口(左:設置前 右:設置後)
設置完了後、お母様にご試乗いただいたところ、「思っていたより操作が簡単で自分一人でもスムーズに動くので安心して使えます。」と喜んでいただけました。
ご家族の安全と安心を守るためのいす式階段昇降機の設置には、豊富な専門知識と経験、確かな技術が求められます。
北日本メディカルはこれまでに2,700件以上の設置実績があり、その経験を生かして、お客様にとって最適なプランをご提案できるのが強みです。
階段の移動に不安を感じている方や、いす式階段昇降機の設置をご検討中の方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。