高齢化が進む中、多くの企業で階段は、安全面で課題となりやすい場所です。
特に3階建て以上の建物では、高齢の社員さんや障害をお持ちの方にとって、階段昇降が大きな負担となるケースが少なくありません。
こうした課題を解決するため、株式会社北斗警備様では曲線階段用「いす式階段昇降機楽ちん号KFW型」の導入を決断されました。
本記事では、導入に至った背景や設置時の工夫について詳しく紹介します。
株式会社北斗警備様は、本社を北海道旭川市に構え、中空知・岩見沢・札幌・千歳・苫小牧・室蘭・伊達に7支店を展開しています。
業務内容は交通誘導や工事現場での交通規制、イベント警備、施設巡回など、これまでの様々な経験で培ったノウハウから的確な警備を実施できることが強みです。
約400名の警備員が在籍し、その確かな警備力と実績により地域社会から厚い信頼を得ています。
今回、階段昇降にお悩みを抱えていたのは同社の会長です。
身体機能の低下により、階段昇降時の転倒リスクが高く、社員が介助する機会が増えていたとのことです。
しかし会長ご自身は、以下のような思いを抱えていました。
「自分のペースで自由に事務所に行きたい」
「社員に迷惑をかけたくない」
数年前から昇降機の導入を検討しており、近年さらに身体機能が低下したことから、曲線階段用「いす式階段昇降機 楽ちん号KFW型」の設置を決断されました。
本社社屋は、3階建ての鉄筋コンクリートの建物で、構造は次のとおりです。
・1階:車庫
・2階・3階:事務所
エレベーターは設置されておらず、移動手段は階段のみでした。
楽ちん号KF-Wは、曲線階段に対応した屋内用モデルです。

▲楽ちん号曲線階段用KF-W型
特徴は以下のとおりです。
・コンパクト設計
・5色のカラー展開
・自動停止機能で安心・安全
・直感的に操作できるレバースイッチ
・配線不要の無線「呼び送りスイッチ」を付属
・バッテリー内蔵で停電時も安心
今回の社屋は3階建てで、1階から3階まで続く階段には複数の折り返しがあるため、曲線階段に対応できるこの機種を選択しました。
また、1階から3階までの各階3停止を採用して利便性を広げ、安全に乗降できるように設計しました。
楽ちん号KF-W型はエレベーターを設置する方法と比較して、以下のようなメリットがあります。
・設置費用が安く、設置工事が1日で終了する
・設置スペースを建築工事で新たに用意する必要がない
・ランニングコストを抑えられる
このことから、曲線階段用「いす式階段昇降機 楽ちん号KFW型」
は現実的な選択肢と言えます。
設置に際して、各階で次の工夫をしました。
通常のレイアウトでは、レールがホール部分に突き出すため、90度内曲げを採用してレールの出幅を抑えています。

▲1階:設置後の様子
2階はレールと昇降機のいす部分が干渉することから、乗降時のいす回転機能を利用できません。
そこで、停止する位置を平らな踊り場に設定し、いすを回転せずに安全に乗降できるようにしました。

▲2階:設置後の様子
3階はレールの90度内曲げを採用することで、広い場所で安全に乗降できるようにしました。


▲3階 設置後の様子
これらの工夫により、1階~3階の3停止が採用でき、各階の安全性や利便性が向上しています。
北日本メディカルは、北海道を中心にいす式階段昇降機の設計・施工・保守メンテナンス・アフターケアを承っております。
これまでに2,700件以上の設置実績があります。
豊富な実績から得られた知見やノウハウにより、階段の形状や要望に最適なプランを提案できるのが強みです。
いす式階段昇降機の設置に関して疑問や不安がございましたら、ぜひお気軽にご相談ください。