日本では高齢化が進み、観光施設でもバリアフリーの重要性が高まっています。
中でも階段昇降機は、足の不自由な方が安心して観光を楽しむために不可欠な設備です。
小樽天狗山ロープウエイ・スキー場様は、20年前から階段昇降機を導入し、多くの観光客を支えてきました。
しかし長年の使用により老朽化が進んだため、このたび20年ぶりに新機種に交換しました。
この更新により、使いやすさや快適さが向上し、お客様の満足度向上につながっています。
今回は、小樽天狗山ロープウエイ・スキー場様の階段昇降機の入替事例を紹介します。
小樽天狗山ロープウエイ・スキー場様は、北海道小樽市の象徴「天狗山」の山麓と山頂を結ぶロープウエイを運行する観光施設です。
展望台やテラスからは小樽湾や石狩湾、市街地を一望できる絶景が広がり、四季を通じて多くの観光客が訪れます。
「天狗山スライダー」や「シマリス公園」など、自然と触れ合えるアクティビティが充実し、冬は初心者から上級者まで楽しめるスキー場としても人気です。
小樽天狗山ロープウエイ・スキー場様には一日あたり約1,000人が来場され、その中で足の不自由な10名ほどが階段昇降機を使われていました。
利用する際は、職員が付き添いながら操作していたとのことです。
しかし、設置から20年以上が経過し、機器の老朽化が進んだことに加えて、交換用の部品もすでに生産を終了したことから入替が決定しました。
▲旧機種 1階
今回の事例で交換した機種は曲線階段用の「楽ちん号KF-W」です。
▲楽ちん号KF-W
・折り畳み式でコンパクトに収納
・5色のカラーバリエーションを展開
・自動停止機能を搭載
・バッテリー方式を採用
・無線の呼び送りスイッチを付属
▲楽ちん号KF-W 設置後の様子
小樽天狗山ロープウエイ・スキー場様の階段は20段の曲線階段で、旧機種は外回りに設置されていました。
しかし、上階は観光客で混雑しやすく、階段前に行列ができることも多かったといいます。
そこで、弊社が注目したのは上階の階段横にある76センチのスペースです。
このスペースを昇降機の乗降場所として活用できるように、内回りの設置を提案しました。
▲内回りに変更
このレイアウト変更によるメリットは以下の2点です。
昇降機の乗降スペースが広くなり、安全に乗降できる環境が整いました。
▲2階新機種・乗降場所の様子
レールの全長が従来の14メートルから8メートルに短縮され、移動距離が減ったことでスピーディな昇降が可能になりました。
これらの改善により、待機時間の短縮や安心して利用できる環境が整ったことで、お客様の満足度向上につながっています。
小樽天狗山ロープウエイ・スキー場様の職員の皆様は、階段昇降機の入替を長らく待ち望んでおられたようで、新機種が設置された際は大変喜んでいらっしゃいました。
特に、今回導入した新型「楽ちん号KF-W」については、以下の点が高く評価されました。
従来の機種では、肘掛の操作スイッチを係員が押しながらお客様と一緒に昇降していたとのことです。一方、新機種では無線の「呼び送りスイッチ」が標準装備されており、少し離れた場所からでも操作が可能になりました。
「楽ちん号KF-W」はバッテリー式を採用しており、停電が発生しても最大で10往復まで対応できます。
旧機種に比べて動作音が静かになった点も快適性の面で評価されていました。
設置後に開催した操作説明会には23名の職員様が参加し、熱心に説明を受けていただきました。
この参加者の多さからも、新機種への関心の高さや入替を心待ちにしていたことが伺えます。
私たち北日本メディカルは、創業から36年にわたり、階段昇降機の設置・保守・入替に携わってまいりました。
今回紹介した事例のように観光施設や公共施設、ご家庭など、幅広い現場での実績があります。
これまでの豊富な経験から、「スペースが狭い」「階段が複雑な形状をしている」「設置費用を抑えたい」など、様々なニーズに対応したプランを提案できます。
階段昇降機の導入や入替をご検討の際は、ぜひ北日本メディカルにご相談ください。