「膝が痛くて階段の昇り降りがつらい」という理由で、住み慣れた自宅での生活を諦めようとしている方はいませんか。
そのような方の心強い味方となるのが、「いす式階段昇降機」です。
しかし、設置費用に不安を感じて、導入をためらっている方もいるかもしれません。
そこで今回は、費用を抑えながら快適な生活を実現するために、いす式階段昇降機を部分的に設置したM様邸の事例を紹介します。
M様邸は1階が事務所、2階が生活空間の構造です。
しかし、M様ご夫婦は膝の痛みから、階段の昇降に不安を感じるようになっていました。
もともと事務所であった1階での生活も検討されたそうですが、「住み慣れた2階での生活を継続したい」という思いから、いす式階段昇降機の設置を決断されました。
実はM様ご夫婦は、4年前にもいす式階段昇降機の設置を検討されていました。
当時は建築関係の販売店を通じて見積りを取ったところ、180度の曲がり階段全体に設置するプランを提案されたそうです。
▲設置前の下段の様子
▲設置前の踊り場と上段の様子
しかしそのときは、「まだ階段の昇り降りが可能だったこと」や「費用が想定よりも高額だったこと」から、導入を見送ることになりました。
それから年月が経ち、膝の痛みが悪化してきた頃、ホームセンターで偶然に直線階段用のデモ機を目にして改めて設置を検討されました。
このような経緯を踏まえ、M様に設置費用を抑えたプランを提案しました。
具体的には全16段ある階段のうち、踊り場よりも上の11段に部分設置するというプランです。
このようにすることで、曲線階段に直線階段用の機種が設置できるようになり、設置費用を削減できるためです。
※なお、下階から踊り場までは自力で昇降できます。
この提案にM様ご夫婦も納得され、正式に設置をご依頼いただきました。
また、設置にあたって「手すりを残したい」とのご要望があったため、昇降機と干渉しないように配慮して設置しました。
▲踊り場よりも上の11段に部分設置
屋内用のいす式階段昇降機には、「直線階段用」と「曲線階段用」の2種類があります。
今回の事例では、曲線階段の一部に直線階段用の「エスコートスリム」を設置することで、費用を大幅に抑えることができました。
▲エスコートスリムの部分設置
ここで、2つの違いについて簡単に紹介します。
直線階段用はまっすぐな階段に対応した機種で、設置費用が安く、工期も短いのが特徴です。
一方、曲線階段用は踊り場やカーブに合わせてレールをオーダーメイドで製作するため、費用が高く、納期も長くなります。
そのため、今回のように曲線階段の場合でも、直線階段用の機種を部分設置する方法は現実的な選択肢です。
具体的な設置費用は、「階段昇降機価格一覧」を参考にしてください。
「いす式階段昇降機は、階段の上から下まで全体に設置するもの」
中には、このような固定観念をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。
しかし実際には、「必要な部分のみに設置する」という柔軟な考え方を取り入れることで、設置費用を抑えることが可能です。
弊社はこれまでに、2,700件を超える導入実績があります。
この豊富な経験で培った多くのアイデアをもとに、お客様一人ひとりのニーズやご不安に寄り添った提案ができると自負しています。
いす式階段昇降機についてご質問やご不明な点がございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。