いす式階段昇降機は、一度設置すれば長期にわたって日常生活を支えてくれる福祉機器です。
しかし、年月の経過とともに製造終了などによって部品が手に入らなくなり、修理が不能になるケースもあります。
そのため、長年ご使用いただいているユーザーの中には、故障して使用できなくなる前に、新しい機種への入れ替えを検討されている方もいらっしゃるでしょう。
そこで今回は、長年使用されていた機種が故障したことをきっかけに、新機種に入れ替えたK様邸の事例を紹介します。
K様邸にいす式階段昇降機が設置されたのは30年前です。
当時、奥様が脳卒中を発症し、右半身に麻痺が残ってしまいました。
ご自宅で安心して生活を送れるようにとの思いから、K様ご家族はC社のいす式階段昇降機を設置されました。
現在も奥様は歩行器を使えば移動できますが、右足がうまく上がらず、階段の昇降が困難な状態です。
そのため、いす式階段昇降機は引き続き日常生活に欠かせない設備となっています。
しかし、2024年の8月上旬、C社のいす式階段昇降機が突然故障しました。
上昇用の基板が破損し、下降はできるものの、上昇ができなくなってしまったのです。
すでに必要な部品の在庫がなくなっており、修理ができないことから、K様ご家族は新機種への入れ替えを決意されました。
▲C社製のいす式階段昇降機
入れ替えを実施するにあたってK様は、安心できる機種と信頼できる業者を求めて、3社に問い合わせをなさったそうです。
ところが、実際に現地まで足を運んで調査をしたのは弊社だけでした。
現地調査の際、階段の形状や奥様の状況などを細かく確認し、そのうえで最も適していると私たちが提案したのは「エスコートスリム」です。
▲エスコートスリム
エスコートスリムは、コンパクト設計が特長の直線階段用のいす式階段昇降機です。
・レール出幅は壁から10cmのスリム設計
・折り畳み幅が25cmというコンパクト設計
・5色から選べるカラーバリエーション
・ひじ掛けと足のせ台の連動機能により、立った姿勢で操作可能
・自動停止機能を搭載
K様はこれらの特長が気に入り、エスコートスリムへの入れ替えを決定しました。
▲レールの出幅比較:左(旧機種)右(エスコートスリム)
機種の入れ替えにあたり、K様から1点ご要望がありました。
それは、「操作方法を旧機種と同じ、ジョイスティック式にしてほしい」というものです。
エスコートスリムは通常、ひじ掛けの前方にあるレバースイッチで操作する設計ですが、K様のご要望を受けてジョイスティック式のスイッチに交換しました。
▲ジョイスティックスイッチに交換
設置完了後、K様から「今回のエスコートスリムはコンパクトで、階段が広く使えて良い」とお褒めの言葉を頂きました。
一方、足のせ台もコンパクトになったことで、奥様が完全に慣れるまでには少し練習が必要とのことです。
▲エスコートスリム(折り畳み時)
私たちはお客様のご自宅に直接伺い、階段の形状やご本人の状態に合わせた最適な機種をご提案します。
K様邸のように、長年使用された機種が故障した場合でも、丁寧な現地調査と柔軟な対応力でスムーズな入れ替えを実現します。
ご要望にも可能な限りお応えしますので、いす式階段昇降機の設置・入れ替えをご検討の方は、ぜひ弊社にご相談ください。