転倒をきっかけに、住まいの安全性を見直すことは非常に重要です。
転倒は、筋力低下や持病悪化のサインの可能性があるためです。
特に高齢者の場合はわずかな転倒でも骨折につながりやすく、場合によっては寝たきりや命に関わるリスクが伴います。
なかでも階段は、日常的に使用する場所でありながら転倒リスクが高く、早めの対策が必要です。
本記事では、奥様の転倒を機にいす式階段昇降機を設置されたI様邸の事例を紹介します。
お問い合わせの際、I様邸の奥様は転倒による骨折で入院中でしたが、すでに退院時期が決まっており、ご自宅での生活に向けた準備が進められている最中でした。
奥様の自宅での生活でご主人が問題視していたのは階段です。
I様邸は木造2階建てで1階に居間や水まわり、2階に寝室がある構造です。
上下階の移動には階段を使う必要があり、退院後の生活では階段の昇り降りが負担になることが想定されました。
加えて、ご主人は農業を営んでおり、日中は奥様が一人で過ごす時間が多いとのことです。
そのため、安心・安全に過ごしてほしいという思いから、ご主人は階段昇降機の設置を決断されました。
なお、階段昇降機の存在は、親戚の建築業者からの紹介で知ったとのことです。
一度はホームエレベーターの設置も検討されましたが、費用や工事規模の面から現実的ではないと判断し、比較的短期間で設置が可能な階段昇降機を選択されました。
I様邸の階段は、14段の直線階段です。
▲設置前の階段の様子
そこで今回の事例では、直線階段用のいす式階段昇降機「エスコートスリム」を設置しました。
I様邸のような直線階段の場合、エスコートスリムには曲線階段用と比較して次のようなメリットがあります。
・費用が安い
・納期が早い
※当社では通常7営業日以内での設置が可能
今回のように退院前の環境づくりで設置するケースでは、特に設置までの期間が短いことが喜ばれています。
・インテリアに合わせやすい5色のカラー展開
・スリムなレールで設置後の階段幅を確保しやすい
・コンパクトに収納できる折りたたみ機能を搭載
・直感的に操作できるレバースイッチを採用
・ひじ掛けと足のせ台が連動し、スムーズに操作可能
・乗り降りしやすい2段階のいす回転機能を搭載

▲設置後の1階の様子

▲設置後の2階の様子
今回の設置では安全性と使いやすさを両立するため、主に2つの工夫を行いました。
I様邸の階段は、上がるとすぐに廊下につながる構造です。
レールが大きく飛び出してしまうと通行の妨げになるだけでなく、つまずきの原因にもなりかねません。
レールの飛び出しは通常約250mmですが、今回は施工を工夫することで約200mmに抑えました。
わずか5cmの差ではありますが、この調整により廊下の安全性を高めています。

▲左:設置前 右:設置後のレールの飛び出し
階段の既存の手すりは、残した状態で階段昇降機を設置しました。
ただし、上階でいすを回転する際にひじ掛けと手すりが干渉することから、手すりを約20cmカットしました。
この対応により、階段昇降機の使いやすさとご主人の階段昇降の安全性を両立しています。

▲左:手すりと干渉した状態 右:カット後の様子
今回の事例では、奥様の退院前に設置を完了できました。
ご主人からも「思ったよりも早くに設置も終わり、奥様の退院準備が整った」と喜んで頂けました。
階段昇降機は、日々の階段移動を安全にサポートする福祉機器です。
今回のように、転倒をきっかけに住環境を見直すことで、将来的なリスクの軽減にもつながります。
北日本メディカルでは、2,800件以上の設置実績をもとに、お住まいの状況やご利用者様に合わせた最適なプランをご提案しています。
「階段の昇り降りがつらい」「介護が負担になってきた」といったお悩みをお持ちの方は、ぜひお気軽にご相談ください。