階段昇降機は適切な保守・点検を行うことで、長期間ご利用いただけます。
実際に、今回紹介するT様邸の階段昇降機も設置から26年が経過しています。
しかし、そのようなT様邸の階段昇降機もついに入替となりました。
本記事では、T様邸の階段昇降機が入替になった背景や施工時の工夫などを紹介します。
既存昇降機は、1999年11月に当社が設置したシンテックス社製の屋外用「タスカルOST型」です。

▲タスカルOST型
途中で部品交換などを行いながら、使用可能な状態を維持していましたが、次の2つの問題を抱えていました。
①下階の乗降位置の床面が傾斜しており、乗り降りの際に不安定であること
②OST型の保守部品が提供終了となっており、今後は故障しても修理できない恐れがあること
この課題を解決するために、T様ご家族は住宅を売却してマンションに引っ越すことも検討されたそうです。
しかし、やはり家に愛着があるということで、娘さんと相談し最終的に階段昇降機の入替を決断されました。
T様邸の階段昇降機が設置されている階段は屋外の直線階段です。
そこで、入替機種は大同工業製の「楽ちん号KS-C(屋外用)」を採用しました。
・いすには耐久性の高いビニールレザーを採用
・壁からのレールの出幅は10cmのスリム設計
・折りたたむことでコンパクトに収納可能
・2段階のいす回転機能を搭載
・本体を守る保護カバー付き
・オプションで選べる手動式折りたたみレール

▲既存昇降機の撤去後に床面を補修してから設置

▲上階 乗降位置(いす回転85°)

▲保護カバー装着時
今回は既存昇降機の問題点を改善しつつ、より使いやすくなるように設置しました。具体的な工夫は以下の3点です。
既存昇降機の問題点を解消するため、下階の乗降場所となっていた傾斜部分に2段の階段を増設しました。
増設部分は既存の階段に合わせて滑り止めシートを設置し、違和感のないように仕上げています。

▲左:新たに2段を増設 右:設置後の外観
下階の増設により、入替後の乗降位置が下水の蓋部分にかかる構造になりました。
そこで、下水のメンテナンス時に作業の妨げにならないよう、手動式折りたたみレールを採用しました。
これにより、レールを折りたためば下水の蓋を完全に解放できるようにしています。

▲手動式折りたたみレール
T様のご主人は大柄な体型のため、乗り降りしやすいようにいす部の高さを個別に調整して設置しました。
奥様は、階段昇降機が新しくなったことで「これからも安心して使用できる」と非常に喜ばれていました。
また、離れて暮らす娘さんも、下階の乗降位置が平らになったことで「父親と介護する母親の安全も確保できる」と喜んでいただけました。
当社では、有償契約による保守点検サービスを提供しています。
道内2,800件の設置実績に加え、長期間にわたり安全な運用を支えてきた経験も当社の強みです。
今回の事例のように、いす式階段昇降機をより長く安全に利用するために、設置する際は保守点検サービスもあわせてご検討ください。