緩やかな階段は、安全性や将来の暮らしやすさを考えて採用されることが多くあります。
実際に転倒した場合でも急な階段と比べて下まで転がり落ちにくく、安全性の面でメリットがあります。
そのため、安心して暮らせる住宅づくりの重要な要素の一つと言えるでしょう。
しかし、加齢や病気の影響によって、緩やかな階段でも昇り降りが難しくなることもあります。
そこで本記事では、緩やかな階段をさらに安全にするリフォームとして、いす式階段昇降機を設置したN様邸の事例を紹介します。
N様邸のご主人は、現在がんの治療のために入院されています。
入院前はご自宅で生活されていましたが、治療の影響で体力が低下しており、退院後は階段の昇り降りが難しくなる見込みです。
加えて、N様邸は1階が車庫と貸事務所、2階が住居という構造です。
生活スペースへ移動するためには、必ず階段を利用する必要があります。
そして、1階と2階をつなぐ階段は勾配29度の緩やかな15段の直線階段です。

▲設置前の階段の様子

▲勾配29度の緩やかな階段
緩やかな階段であるものの、ご主人は奥様の介助なしで昇り降りするのが困難な状態です。
そこで、ご主人が一人でも安全に移動できるようにいす式階段昇降機の設置を決断され、福祉用具貸与事業所様を通じて弊社へご依頼いただきました。
今回は屋内用・直線階段用のいす式階段昇降機「エスコートスリム」を設置しました。
エスコートスリムは、直線状にレールを設置するタイプの階段昇降機です。
設置までのスピードが早く、費用を抑えられる点が特長です。
弊社では常に在庫を確保し通常7営業日以内で設置できるため、本事例のように退院前の準備として導入されるケースでもスムーズに対応できます。
・日本人の体型に合わせたデザイン
・折りたたみ幅25cmのコンパクト設計
・壁からのレール出幅は10cm
・25~55度の勾配に対応可能
・2段階のいす回転機能を搭載
・立ったまま操作ができるひじ掛けと足のせ台の連動機能
・直感的に操作できるレバースイッチを採用

▲1階(左:乗降位置 右:収納位置)

▲2階(左:停止位置 右:収納位置)

▲2階乗降位置(いす回転85°)
緩やかな階段は安全性を高められる一方で、階段の距離が長くなりやすいという特徴があります。
そのため今回は、階段昇降機のレールを通常より1m延長しました。
さらに、電源を供給するフラットケーブルが緩まないよう、寒冷地仕様のダブルウエイトタイプで対応しました。
設置当日、試乗をした奥様からは「操作がとても簡単ですね。これなら主人一人でも階段を移動できそうです」とのお声をいただきました。
さらに、「次に主人が一時退院してくるときが楽しみです」と、笑顔で語っておられたのも印象的でした。
いす式階段昇降機は、いすに座ったまま階段の昇り降りができる福祉機器です。
階段での転倒・転落のリスクをなくし、ご家族の介助負担を軽減できる点も魅力です。
また、一人で階段を移動できるようになることも多く、QOL(生活の質)の向上にも役立ちます。
北日本メディカルは道内で2,800件以上の設置実績があり、これまでの豊富な経験と技術をもとに、ご自宅の階段に合わせた最適な機種や設置方法をご提案します。
階段昇降機についてご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。