急勾配の階段には、次のような問題があります。
・転倒や転落によるケガ
・腰や膝への負担の蓄積
・恐怖心による行動範囲の制限
これらの問題は、加齢による筋力の低下や疾病の影響を受けやすい高齢者にとって重大な課題です。
実際に転倒すると骨折などの大ケガにつながるリスクがあり、その後の生活に大きな影響を与えることもあります。
こうした階段の問題を解決する現実的な選択肢として広まっているのは、「いす式階段昇降機」です。
本記事では、急勾配43°の階段があるH様邸にいす式階段昇降機を設置した事例を紹介します。
H様邸でいす式階段昇降機の設置を検討されたきっかけは、ご主人の階段昇降の負担でした。
ご主人は移動の際に歩行器を使用しており、段差を越える場面では奥様の介助が必要な状態です。
加えて、ご自宅の階段は勾配が43°と急なつくりで、2階へ移動する際は奥様が支えながら昇り降りをしていました。
しかし、急勾配の階段での介助は危険を伴います。
これまでにも何度かヒヤリとする場面があり、「このままではいつか転倒してしまうのではないか」という不安を感じていたそうです。
こうした状況を改善するために福祉用具貸与事業所様を通して、いす式階段昇降機の設置をご依頼されました。
急勾配の階段への対処法としては、次のような方法も考えられます。
①なだらかな階段へリフォームする
②ホームエレベーターを設置する
しかし、これらの方法は新たなスペースの確保や大規模な工事が必要になるケースが多く、費用や工期の面で負担が大きくなります。
一方、いす式階段昇降機は既存の階段を生かして設置できるため、比較的安価かつ短期間で設置可能です。
階段を座った状態で安全に昇り降りできるため、転倒の心配もなくなります。
このような理由から、いす式階段昇降機は導入しやすい階段対策として多くの家庭で選ばれています。
本事例では、屋内用の直線階段用いす式昇降機「エスコートスリム」を設置しました。
また、H様ご夫婦は福祉用具貸与事業所様のショールームでエスコートスリムを試乗され、ご主人が一人で操作できることを確認した上で設置を決定されました。
・折りたたみ幅25cmのコンパクト設計
・選べる5色のカラーバリエーション
・階段幅を広く残せるスリムなレール幅
・2段階のいす回転機能を搭載
・操作方法がシンプルなレバースイッチを採用
・ひじ掛けと足のせ台が連動

▲本体カラーはパープルを選択

▲急勾配の階段の昇降も安全に

▲2階(左:停止位置 右:収納位置)

▲2階乗降位置(85°いす回転)
設置前の現地調査では、実寸大の段ボール製のいすを使用し、実際の利用を想定しながら安全に乗り降りできる位置や周囲のスペースを確認しました。
その結果、ご主人が2階で乗り降りする際の安全性を高めるため、縦型の手すりを1本新たに設置しています。
一方で、H様邸の階段には両側に手すりが設置されていましたが、昇降機の設置に伴い設置側の手すりを撤去しました。

▲手すり撤去後の1階の様子
設置後に試乗していただいた際、ご主人からは「階段の昇り降りがとても楽になった」と、お喜びの声をいただきました。
高齢になると筋力の低下や疾病の影響により、階段昇降が「つらい」「怖い」と感じることが増えてきます。
こうした感覚は、転倒リスクが高まっているサインとも言えます。
階段での転倒は大ケガにつながる可能性があるため、早めに対策を検討することが大切です。
いす式階段昇降機であれば、既存の階段を生かしながら安全で負担の少ない移動を実現できます。
いす式階段昇降機についてご不明な点がありましたら、お気軽にお問い合わせください。