高齢者にとって、階段は転倒リスクの高い場所のひとつです。
特に外階段は雨や雪、凍結などの影響から危険性が高まります。
たった一度の転倒が寝たきりの原因になることもあるほどです。
本記事では、このような不安を解消するために、外階段のリフォームとして「風除室」と「いす式階段昇降機」を設置したO様邸の事例を紹介します。
O様邸は、1階が車庫、2階・3階が居住スペースという構造です。
道路から2階の玄関まで行くには、13段の外階段を昇る必要があります。
この外階段は途中で90度曲がる構造で、雪対策としてロードヒーティングが埋設されています。
ロードヒーティングとは、内部に温水配管や電熱線を埋設し、その熱によって雪や氷を溶かす仕組みです。

▲設置前の外階段の様子
このように、もともと雪対策はしっかりと施されていましたが、ご主人の体調の変化により、階段の昇り降りそのものが大きな負担になっていました。
O様邸はご夫婦の二人暮らしです。
ご主人は自力で階段を昇り降りすることが難しくなり、週に2回の通院時には奥様が介助されています。
外階段での転倒リスクや介護負担から、奥様は娘さんと相談のうえ、「事故を未然に防ぐこと」「介護の負担を少しでも軽くすること」を目的にいす式階段昇降機の設置を決断されました。
当社には、O様が信頼されている建設会社様を通じてご相談をいただきました。
今回は、雪対策として風除室を新設し、その内部に屋内用いす式階段昇降機を設置するプランをご提案しました。
設置した機種は、屋内・曲線階段用の「楽ちん号 KF-W」です。
・5色のカラーバリエーションから選択可能
・使用しないときは折りたたんでコンパクトに収納
・乗り降りを安全に行える「いす回転機能」を搭載
・バッテリー内蔵のため、停電時でも使用可能
・ひじ掛けと足のせ台が連動し、立ったままでも操作が可能
・直感的に操作できるレバースイッチを採用

▲下階の様子

▲上階の様子

▲昇降時の様子
また、本機種は階段の形状に合わせてレールをオーダーメイドするため、複雑な形状にも対応できます。
その一方で、レールの製作には一定の期間が必要となるため、ご注文から設置までは通常30日〜60日程度のお時間をいただいています。
O様のご要望は、「年内に設置したい」というものでした。
ご相談をいただいたのは11月。
風除室の設置工事に加え、レールの製作も必要な状況だったため、スケジュールにはあまり余裕がありませんでした。
それでも、関係業者と綿密に連携・調整した結果、タイトな日程の中でも無事に年内の設置を実現できました。
O様邸の外階段には、雪を溶かすためのロードヒーティングが埋設されています。
しかし、新たに風除室を設置したことで、階段に雪が直接積もることがほとんどなくなります。
ロードヒーティングの必要性がなくなることから、今回は踏み面にアンカーボルトを直接打設してレールを固定する方法を採用しました。
結果的に、アンカーボルトとロードヒーティングは干渉せず、引き続き使用可能な状態です。
また、風除室の下部ガラスには、外から中の様子が見えにくい曇りガラスを採用しました。
これにより、通行人の視線を気にすることなく、安心してご利用いただけます。

▲風除室の外観
奥様によると、ご主人は「昇降機を使うようになって、体がとても楽になった」と、大変喜ばれているとのことです。
また、設置後には介護士やリハビリの先生も実際に見に来られ、「良い機械だ」と高く評価されていたそうです。
奥様も「将来的には自分も使ってみたい」と話されており、安心につながっている様子でした。
階段は、屋内・屋外を問わず、転倒リスクの高い場所です。
ご本人にとってはもちろん、介助するご家族にとっても不安の原因になりがちです。
早めにいす式階段昇降機を設置することで、こうしたリスクは大きく軽減できます。
北日本メディカルでは、屋内・屋外を問わず豊富な設置実績があり、ご自宅の構造やご家族の状況に合わせた最適なプランを提案しています。
まずはお気軽にお問い合わせください。