入院後、症状が回復しても、自宅の環境整備がネックとなり退院許可が見送られるケースは少なくありません。
特に階段の昇り降りが必須の住まいでは、階段の環境整備が退院許可の重要な判断材料となることがあります。
本記事では、この問題を階段昇降機で解決し、退院を叶えたA様邸の事例を紹介します。
お問い合わせ時、A様邸の奥様は入院中で、ご主人が待つ住み慣れた自宅へ帰りたいという強い思いを持っていました。
麻痺の影響で車いすを利用していましたが、伝い歩きができるようになれば退院の目途が立つため、奥様は懸命にリハビリに取り組んでおられました。
A様邸は1階に店舗、2階に住居がある構造で、住宅部分への移動には階段の昇降が必須です。
リハビリの甲斐あって機能面の回復が見られるなか、医師から退院許可の最終条件として、この階段の環境整備が挙げられました。
この問題を解決できれば奥様が退院できることから、A様ご夫婦は階段昇降機の設置を決断されました。
A様邸の1階から2階へと続く階段は、店舗裏にある専用階段のみです。
その階段の特徴は以下のとおりです。
・階段タイプ:直線階段(風除室内)
・構造:鉄骨製の18段
・階段幅:1,100mm

▲設置前の階段の様子
このような特徴から、選択した機種は屋内タイプの直線階段用「エスコートスリム」です。
・幅25cmに折り畳めるコンパクトサイズ
・乗降時にシートベルトが邪魔にならない巻き取り式を採用
・レールは壁から10cmのスリム設計
・上階で乗り降りしやすい2段階のいす回転機能
・立った状態で操作できるひじ掛けと足のせ台の連動機能
・操作方法は直感的に理解しやすいレバースイッチ式
・日本人の体形に合わせたデザイン
・5色のカラーバリエーション

▲設置後の1階の様子

▲設置後の2階の様子
※当社ではエスコートスリムの在庫を確保しており、約7営業日で設置可能です。
今回の事例のように、早期の設置を望まれるお客様から大変喜ばれています。
安全かつ快適な利用を実現するために、今回の事例では以下の2点に配慮しました。
・特殊架台を設置
A様邸の階段は、最上段のみ蹴上の高さが異なる特殊な構造でした。
特殊架台を設置することで、この問題を解消しています。
・手すりをそのままに
ササラの幅があったため、本体と手すりの干渉を避けることができました。
そのため、手すりや小物を置く台をそのまま残しています。
※ササラとは、階段側面の板のことで、踏板を支え、階段全体の強度を高める役割があります。

▲ササラ
設置後、A様は「手すりを取らずに設置できたので良かった。使い方も簡単で問題なく利用できそう。」と大変喜ばれていました。
階段昇降機は、疾病や障がいにより階段の昇り降りが困難になった方を支える福祉機器です。
実際に当社では、階段昇降機の設置によって、退院を実現した事例が多数あります。
退院に向けて階段の環境を整えたい方やご家族は、どうぞお気軽にご相談ください。