日本では、2人に1人が生涯のうちに一度はがんを経験するといわれています。治療にはさまざまな方法がありますが、そのひとつが抗がん剤による治療です。
抗がん剤は副作用が強いことで知られ、人によっては立ち上がることさえ難しくなる場合もあります。
そのような方が在宅治療を続けるためには、医療面のサポートだけでなく、生活環境の整備も欠かせません。
本記事では、治療中のご主人のために階段昇降機を設置されたH様邸の事例を紹介します。
H様ご夫婦は二人暮らしで、ご主人は現在、抗がん剤による治療を受けています。
副作用の影響で歩行や階段の昇り降りが困難な状態で、日常生活に支障が出ていました。
加えて、H様邸は木造の2階建てで、主な生活スペースである居間や寝室が2階にあります。
そのため、ご自宅で療養を続けるためには、階段の移動のサポートが必要でした。
そのような折、自宅を建てた建築会社から「いす式階段昇降機」を紹介され、設置を決断されました。

▲設置前の階段の様子

▲設置前(左:1階 右:2階)
H様邸の階段は15段の直線階段のため、今回設置した機種は屋内・直線階段用の「エスコートスリム」です。
エスコートスリムは全5色のカラーバリエーションがあり、H様邸ではアイボリーをお選びいただきました。
明るく落ち着いた色合いがインテリアと調和し、住まいの雰囲気によくなじんでいます。

▲エスコートスリム・アイボリー
さらに、この機種の魅力はデザインだけではなく、高い機能性にもあります。
主な特長は以下のとおりです。
・レールの出幅が10cmのスリム設計で、階段を広く使える
・使わないときはコンパクトに折りたため、省スペースに収納できる
・2段階のいす回転機能により、乗り降りがしやすい
・ひじ掛けと足のせ台が連動し、立ったままでも操作できる
・障害物を感知すると自動で停止する
・操作方法はレバースイッチ式で指先で操作できる

▲設置後の様子

▲2階乗降位置(左:前方 右:後方)
H様邸の階段は幅が825mmと広く、ゆとりのある構造が特徴です。
そのため、エスコートスリムを設置しても手すりをそのまま残すことができました。
これにより、奥様もこれまで通り手すりを使い、安全に階段を昇り降りできます。
さらに、幅広い階段にスリム設計の機種を設置したことで、本体に座った状態でも膝と壁の間に十分な空間を確保できました。
その結果、圧迫感のない、快適な使用感を実現しています。
ご主人は療養中のため、設置当日は奥様に試乗していただきながら操作方法をご説明しました。
また、ご主人のお顔を拝見したところ、お元気そうでスタッフ一同安心いたしました。
階段昇降機はご本人の移動をサポートし、介助する方の負担を軽減することで、在宅治療や在宅介護を支える福祉機器です。
高齢者だけでなく、疾病や治療の影響で一時的に歩行が難しい方にも役立ちます。
設置や費用についてのご質問・ご相談は、北日本メディカルにお気軽にお問い合わせください。