屋外階段は、雨や雪で濡れると非常に滑りやすく、高齢者や障がいのある方にとって転倒の危険が高い場所です。
また、利用されるご本人だけでなく、介護を行うご家族にもリスクがあります。
そのため、在宅介護を続けるうえでは、屋外階段の安全な環境づくりが大切です。
本記事では、こうしたお悩みを解決するために、屋外用階段昇降機を設置されたT様邸の事例を紹介します。
T様のお母様は椎間板ヘルニアを患っており、その影響で腰や下肢に痛みがあります。
最近は膝の調子も悪く、9月には人工関節の手術を受けられるとのことでした。
一方、T様邸は1階に車庫、2階に玄関がある構造で、玄関へ移動するには13段の鉄骨階段を昇る必要があります。
そのため、T様はお母様が手術後に自宅へ戻られた際、階段の危険性が一層高まることを懸念されていました。
こうした状況を踏まえ、T様ご家族は屋外階段の安全対策を検討されていました。
当初は、「屋根を延長する」や「風除室で囲む」といったリフォーム案も検討されていたそうです。
しかし、手術日が決まった際、退院までの期間が限られていたため、まずは安全に玄関まで移動できるように屋外用階段昇降機の設置を決断されました。

▲設置前の屋外階段の様子
今回設置したのは、屋外階段に対応した直線階段用の「楽ちん号 KS-C」です。
いす・レールともに風雨に強く、最大55度までの急こう配にも対応できる機種です。
・耐久性に優れたビニールレザーを採用
・レールの出幅は壁からわずか10cm
・使わないときに便利な折りたたみ機能付き
・2段階のいす回転機能を搭載
・操作しやすい押しボタンスイッチ式
・上下階の「呼び送りスイッチ」を標準装備
・本体保護カバー付き(レールカバーはオプション)

▲設置後の様子(右:折り畳み時)

▲85度いす回転時

▲設置後の全体の様子(右:保護カバー装着時)
工事当日にお母様の試乗を予定していましたが、入院の延長により実現できませんでした。
そのため、残念ながらご本人のご感想はまだ伺えていませんが、退院後にご利用いただける予定です。
屋外用階段昇降機の設置をご検討中の方から、よく寄せられるご質問をまとめました。ぜひ参考にしてください。
積雪量が多い地域では、屋根や風除室の設置が必要になる場合があります。一方で、積雪量が比較的少ない地域では、除雪と保護カバーの使用で対応できることもあります。
どちらが適しているかは地域や設置環境によって異なりますので、詳しくはお気軽にご相談ください。
今回紹介したのは屋外・直線階段用の「KS-C」ですが、当社では屋外・曲線階段用の「KF-B」も取り扱っています。
屋内外を問わず、直線・曲線いずれの階段にも対応できます。
いす式階段昇降機は介護保険の対象外ですが、地域によっては補助金や助成金の制度を利用できる場合があります。
詳細については、お住まいの自治体へお問い合わせください。
当社はこれまでに2,700件以上の納入実績があります。
豊富な経験をもとに、お客様の環境に合わせた最適なプランをご提案いたします。
階段昇降機に関するご相談やご質問など、どうぞお気軽にお問い合わせください。