高齢になると膝関節の老化や変形が原因で、膝に負担がかかると痛みを感じる方が増えます。
特に階段の上り下りは負担が大きく、悩んでいる方も少なくありません。
このような課題を解決する方法はいくつかありますが、今回は、その中から階段昇降機の設置を選択されたF様邸の事例を紹介します。
足の痛みで階段の上り下りに負担を感じている方にとって、負担を減らす主な方法は次の3つです。
1階の生活に限定するなど、生活動線を見直す方法です。
可能な限り2階に上がらないことで、負担を減らせます。
費用をかけずに実践できる一方で、生活空間が制限されるのがデメリットです。
自宅にエレベーターを設置して、上下階を移動する方法です。
階段の使用が不要になり、複数人でも同時に移動できます。
ただし、大規模なリフォームを要するため、まとまった設置費用がかかるうえに設置場所の確保も必要です。
既存の階段に後付けで階段昇降機を設置する方法です。
ホームエレベーターと比較して費用を抑えられ、設置場所を確保する必要もありません。
現実的な選択肢として、多くの方に選ばれています。
今回紹介するF様邸は、F様ご夫婦と息子さんご家族の二世帯が暮らすお宅です。
2階建てで、1階が店舗、2階が住居の構造です。
ご主人は健康で、現在は階段の上り下りも問題なくできています。
しかし、時折足が痛いときがあるとのことで、将来を考えて対策を検討していました。


▲設置前の階段の様子
F様邸ではご主人の階段の負担を軽減するために、次の3つの案が検討されました。
2階建てを平屋に建て直す、または別の土地に平屋を建てる案です。
階段の上り下りは不要になりますが、遠方に住む家族からの反対があり実現できませんでした。
エレベーター設置により、階段の使用を避ける方法です。
負担を軽減できるものの、大規模な工事が必要で、1階の店舗への影響も避けられないため見送りとなりました。
①②の案が難航したため、約1カ月にわたる家族会議の結果、階段昇降機を設置することに決定しました。
この案のポイントは次の3つです。
・思い出の家を残せる
・1階の店舗への影響を避けられる
・ご主人の負担を軽減できる
F様邸の階段は、階段幅890mmの18段の直線階段です。
そこで、直線階段用いす式階段昇降機「エスコートスリム」を設置しました。
・折りたたみ時幅25cmでコンパクトに収納できる
・スリムなレールで階段を幅広く使える
・2段階のいす回転機能で乗り降りしやすい
・レバースイッチで直感的に操作できる
・ひじ掛けと足のせ台が連動する
・5色からお好みの色を選択できる

▲エスコートスリム


▲2階の様子(左:停止位置 右:折りたたみ時)


▲2段階のいす回転機能(左:55° 右:85°)


▲2階玄関前の様子(左:設置前 右:乗降者の視線)
設置後、ご主人から階段昇降機について以下のご感想をいただいています。
「まだ、歩けるし階段の上り下りもできるが、足腰の調子が悪いときには昇降機がとても役に立つと思います。この先も、この家に住み続けるので設置してもらって良かったです。」
当社としても、安心して暮らせる環境づくりのお手伝いができ、大変うれしく思います。
膝や足腰に不安がある方でも、階段昇降機を設置することで日常生活の負担を大幅に軽減できます。
住み慣れた家をそのままに、安全・快適に生活できるのが魅力です。
北日本メディカルでは、豊富な実績で培った経験をもとに、住宅環境やご要望に適した機種や設置方法をご提案します。
「自宅の階段に設置できるのか?」「設置費用はどれくらいかかるのか?」といったご質問は、ぜひお気軽にお問い合わせください。