高齢化が進む日本において、高齢者の一人暮らしが増加しています。
このような生活で困ることの一つは、転倒や急な体調不良などのトラブルが発生してもすぐに助けを呼べない可能性があることです。
実際に、転倒が孤独死につながるケースもあります。
命を守るためにも、日常生活における転倒リスクを減らすことは重要です。
本記事では、特に危険性の高い階段の安全対策として、T様邸の階段昇降機の設置事例を紹介します。
T様は70代の女性で、一人暮らしをされています。
現在は自力での歩行や階段の上り下りも可能ですが、時折膝の痛みを感じることがあり、将来に不安を抱えていました。
そのようなT様が階段昇降機の設置を決断されたきっかけは、来年に予定している肘の手術です。
元気なうちに、安心して暮らせる環境を整えておきたいと考えたことが大きな理由でした。
さらに、建築業者様の自宅に設置されていた階段昇降機をご覧になり、「便利そうだ」と感じたことも設置の決断を後押ししました。
T様邸は、1階に居間、2階に寝室がある木造2階建てです。
この間取りでは、日常生活を送るうえで階段の上り下りが不可欠であり、これが将来の大きな不安要素となっていました。
そして、その階段は幅1,050mmの14段の直線階段です。
直線階段は転倒すると下まで転げ落ちる可能性があるため、構造的にリスクの高い場所といえます。


▲設置前の階段の様子
今回の事例では階段の構造に合わせて、直線階段用の「エスコートスリム」を設置しました。
曲線階段用と比較して、設置費用が安く、設置までの期間が短いのが特徴です。
※当社では常に在庫を確保しているため、約7営業日で設置可能です。
・5色のなかから好きな色を選べる
・レバースイッチ採用で操作しやすい
・コンパクト設計で階段を広く使える
・ひじ掛けと足のせ台が連動しているため、立ったまま操作できる
・2段階のいす回転機能で乗り降りしやすい


▲設置後の1階の様子

▲設置後の全体の様子


▲背設置後の2階の様子
T様は肘の手術を控えていることから、どちらの手でも操作ができるようにオプションのペンダントスイッチをご提案したところ、採用いただきました。
その他にも、エスコートスリムには以下のオプションがあります。
・手動式折りたたみレール
下階のレールの飛び出しが通行を妨げる場合に有効です。
・無線呼び送りスイッチ
配線不要の呼び送りスイッチです。
・胸部ベルト
胸部を保持する追加のベルトです。
取り扱い方法を説明した後、T様は動作の練習を何度もされ、満足されている様子でした。
階段昇降機は階段の上り下りをサポートする補助器具です。
高齢者の一人暮らしにおける不安を解消し、日常をより安心で快適なものにしてくれます。
この機会に、ご自宅の階段の安全対策を検討してみてはいかがでしょうか。
北日本メディカルは、階段昇降機の設置だけでなく、365日体制の「保守・メンテナンス」サービスを提供しています。
階段昇降機に関するご質問やご相談は、お気軽にお問い合わせください。