葬儀場では高齢の参列者も多く、段差や階段が大きな負担となることがあります。
参列者が安心して故人を偲ぶ環境を整えるには、バリアフリー化の取り組みが欠かせません。
特に階段のある葬儀場において、いす式階段昇降機は安全性と利便性を支える重要な設備のひとつです。
本記事では、長年使用してきた階段昇降機を新型へ入れ替えた、家族葬のファミーユ 新発寒別館様の取り組みを紹介します。
株式会社家族葬のファミーユ様は、業界で初めて「家族葬」をブランド展開した葬儀専門企業で「家族のきずな、人とのきずな」を大切にした家族葬を提供しています。
全国には直営店舗154店と提携する全国1,000か所の斎場で、延べ10万件を超える葬儀を地域に密着して提供しております。(2025年9月末現在)
主な特徴
・1日1組の貸切ホール
・費用とサービスが明確なセットプラン
・24時間365日、専門スタッフがサポート
また、2025年7月時点で北海道札幌市には26カ所の家族葬ホールを直営で展開しております。
家族葬のファミーユ 新発寒別館様は札幌市手稲区新発寒に位置し、1階が葬儀場、2階がご遺族控室という構造です。
2階へは19段の直線階段を昇降する必要があり、高齢の参列者にとっては大きな負担でした。

▲階段全体の様子
この課題に対応するため、2010年12月に旧型のいす式階段昇降機「エスコート」を設置。以降、保守メンテナンスを行いながら、故障なく利用されてきました。
しかし旧型のため、部品供給が難しくなることが予想され、今後も参列者の階段昇降をサポートするために2025年7月に新型への入れ替えを決断されました。
今回の事例で設置した機種は、直線階段用の「エスコートスリム」です。
エスコートスリムの特徴
・レール出幅わずか10cmで、階段の幅を広く使える
・折り畳むと25cmになるコンパクト設計
・巻き取り式シートベルトを採用
・いす回転機能で安全に乗降が可能
・ひじ掛けと足のせ台が連動
・操作がしやすいレバースイッチ式
・障害物の検知で自動停止

▲エスコートスリム
旧型と新型の大きな違いは、レールの出幅です。
旧型「エスコート」のレール出幅は壁から15cmでしたが、新型「エスコートスリム」では10cmに改善しました。
5cmの差ですが、階段幅が広くなり通行しやすくなっています。


▲レール幅の違い:左(旧型)・右(新型)
設置後、依頼主様からは次のようなお声をいただいています。
「近年は高齢のご遺族も多く、いす式階段昇降機があることで本当に助かっています。」
さらに、新型エスコートスリムについては次のようにお喜びいただけました。
「使い勝手は以前の機種と変わらず、レールも壁から15cmから10cmになり階段が広く使え安全です。」
「現行機種を設置したことで、この先10年は安心できます。」
このように、階段昇降機は葬儀場の快適な環境づくりに大きく貢献しています。
北日本メディカルでは、階段昇降機の設置に加えて、365日対応の修理・保守メンテナンスサービスを提供しています。
・階段での転倒リスクを減らしたい
・費用を抑えつつ、バリアフリー化を進めたい
このようなお悩みを抱えている施設管理者様は、ぜひお気軽にご相談ください。