外階段は高齢者や介助が必要な方にとって、転倒リスクが特に高い場所です。
転倒の不安から外出を控えるようになるなど、生活の自由を制限することもあります。
イキイキと暮らすためには、屋内の階段だけではなく、屋外の階段にも対策が必要です。
本記事では、急勾配の外階段の対策に屋外用いす式階段昇降機を設置したK様邸の事例を紹介します。
今回の事例で、階段昇降機を利用するのはK様のお父様です。
ご相談時、お父様はリハビリのために入院されており、立ち上がりにも介助が必要な状態でした。
リハビリ中ですが、今後も日常的に介助が必要になると予想されることから、退院後はK様邸で同居する予定です。
K様邸は3階建て住宅で、1階が車庫、2階と3階が居住スペースで玄関が2階となります。
その為、約45度の急勾配の外階段を昇り降りしなければ外出できないという大きな課題がありました。


▲設置前の階段の様子
介助が必要なお父様にとって、この急な階段は転倒リスクが高く、日常生活にも支障をきたす恐れがありました。
そこでK様ご夫婦は、「お父様に安全で快適な生活を送ってもらいたい」という思いから、この外階段への階段昇降機の設置を決断されました。
K様邸の事例では、屋外用いす式階段昇降機「楽ちん号KS-C」を設置しました。

▲設置後の全体の様子
この機種は、風雨にさらされる環境にも耐えられるように設計されています。

▲耐久性に優れたビニールレザーを採用
さらに、本体を風雨やホコリから守る専用の保護カバーも付属しています。
レールには雪対策の為、別途専用保護カバーが必要です。

▲本体の専用保護カバー
・レール出幅わずか10cmで、階段を広く活用可能
・いすには耐久性の高いビニールレザーを採用
・コンパクトに収納できる折り畳み機能
・50度・85度の2段階でいすを回転可能
・本体の専用保護カバー付き
今回の機種選びで重視されたポイントは以下の2点です。
・外階段に設置するため、屋外環境に耐えられること
・設置費用をできるだけ抑えること
外階段への設置方法は主に次の2つの方法があります。
・屋外用タイプを設置
・風除室を設けて、屋内用タイプを設置
K様が選んだ屋外用タイプを設置する方法は、初期費用を抑えることができます。
一方で、使用前後の保護カバーの着脱や除雪の対応が必要です。
K様は、これらの対応が難しくなったときに風除室の設置を検討されるとのことです。
風除室を設ける方法については、「【外階段】風除室+屋内タイプの昇降機の併用で雨雪対策もばっちり」の記事をご覧ください。
設置完了後、お父様が不自由なく過ごせるように、K様が何度も試乗しながらシミュレーションされているのがとても印象的でした。
北日本メディカルでは、ご自宅の環境やご予算に合わせて最適な機種や設置方法をご提案しています。
・階段の転倒リスクを減らしたい
・安心して外出できるようにしたい
・家族の介助負担を軽くしたい
このような悩みをお持ちの方は、ぜひお気軽にご相談ください。