外階段の昇り降りに不安を感じていませんか?
屋外の階段は、雨や雪で濡れると滑りやすく、転倒のリスクが高い場所です。そのため、不安に感じている方もいるでしょう。
そのような不安の解消に役立つのが「いす式階段昇降機」です。
本記事では、屋外用いす式階段昇降機の設置事例と外階段に階段昇降機を設置するメリットを解説します。
外階段に階段昇降機を設置する方法は、大きく分けて次の2種類があります。
・屋外用いす式階段昇降機を設置する方法
・風除室を設け、その中に屋内用いす式階段昇降機を設置する方法
※積雪量の多い地域は、雪対策として風除室を設ける必要があります。
風除室の中に階段昇降機を設置した事例については、以下の記事をご覧ください。
▶外階段を上れないお母様のために!屋外用階段昇降機の設置事例
本記事では、屋外用いす式階段昇降機を設置した事例を紹介します。
今回紹介するのは、玄関先に13段の外階段があるお宅の事例です。
外階段には屋根と壁がありましたが、下部や開口部から雪が入り込む構造でした。
そこで、開口部は防雪ネットで雪対策を行い、屋外用いす式階段昇降機を設置することにしました。
▲設置前の様子
設置した機種は屋外用直線タイプの「楽ちん号 KS-C」で、特長は以下のとおりです。
楽ちん号 KS-Cの特長
・耐久性の高いビニールレザーを採用
・階段を広く使えるスリム設計
・折り畳んでコンパクトに収納可能
・2段階のいす回転機能を搭載
・上下階に呼び送りスイッチを設置
・押しボタン式で操作が簡単
・風雨から本体を守る保護カバー付き
▲楽ちん号 KS-C 左:いす回転時 右:折り畳み時
▲本体とレールの保護カバー
今回のお宅は、下階部分がアスファルトでした。
アスファルトは高温で柔らかくなる特性があるため、レールを安全に固定できません。
そこで、階段の1段目にレールの架台を固定し、さらに補強として2段目にも架台を設置しました。
この工夫により、アスファルト部分をコンクリートに打ち替える工事をせずに設置を完了しています。
▲下階の架台は1段目と2段目に設置
なお、コンクリートを打ち直した事例については、以下の記事をご覧ください。
外階段にいす式階段昇降機を設置することで、次のようなメリットがあります。
・転倒リスクを軽減できる
・介助者の負担を軽減できる
・操作が簡単なことから、自立支援につながる
・外出する機会が増え、生活の質が向上する
外階段の安全性が高まることで、利用者はもちろん、家族も安心して暮らせるようになります。
階段は転倒リスクの高い場所ですが、中でも外階段は天候の影響でさらに危険が増します。
こうしたリスクを軽減するには、屋外用のいす式階段昇降機の設置が有効です。
ただし積雪の多い地域では、雪対策として風除室を作り、屋内に設置する方が良い場合もあります。
最適な方法は、住んでいる地域の気候や建物の構造によって異なります。
ご自宅の外階段に適した機種や設置方法について知りたい方は、お気軽にご相談ください。
長年培った知識と経験をもとに、お客様に最適なプランをご提案します。