いす式階段昇降機は、階段の昇り降りが難しい方の生活を支える福祉機器です。
北日本メディカルでは、創業以来2,700件以上の設置に携わってきました。
設置後も保守・点検サービスを提供し、多くのお客様に安心して長くご利用いただいています。
しかし、長年ご使用いただく中で、新型機種へ承継されると部品供給が7年~10年で生産を終了して、修理ができなくなるケースもございます。
その際は、新型機種への入れ替えが必要になってきます。
今回は、25年前に設置されたT様邸の階段昇降機を、新型の「エスコートスリム」に入れ替えた事例を紹介します。
今回紹介するT様は、ご夫婦の二人暮らしです。
お住まいは2階建ての木造住宅で、1階にリビングと水まわり、2階に寝室がある構造です。
このような構造から、日常生活の中で階段の昇り降りが欠かせません。
しかし、ご主人がケガにより両足に義足が必要となりました。
そこで、25年前に直線型いす式階段昇降機「楽ちん号KS6」を設置しました。
以来、当社の保守・点検サービスを通じて、長くご使用いただいております。
ところが制御基板が故障し、交換部品もすでに生産終了のため、修理が不可能な状態になりました。
このような経緯から、ご主人は新型「エスコートスリム」への入れ替えを決断されました。
新たに設置した「エスコートスリム」は、デザイン性、静音性、省スペース設計に優れた機種です。
・静音設計で快適な使用感
動作音が非常に静かなので、周囲を気にすることなく使えます。
・省スペースなスリムレール
レールの壁からの出幅は約10cmとコンパクトです。階段の幅を広く活用でき、家族全員の動線を確保できます。
・選べる5色のカラーバリエーション
インテリアに合わせて色を選べるため、お部屋の雰囲気にもなじみやすいのが魅力です。
・便利な2段階回転機能
いすの回転角度は55度と85度の2段階です。乗り降りのしやすさに配慮しています。
・折りたたみ機能でコンパクト収納
折りたたみ時の奥行きは約25cmです。
▲左:旧型 右:新型(エスコートスリム)
▲左:旧型のレール幅 右:新型のレール幅
ご主人は普段、家の中では義足を外した状態で生活されています。
そこで階段昇降機の上階での停止位置を通常より手前に設定し、床面から座面までの高さを約20cmに調整しました。
ご主人はこの高さが最も乗り降りしやすいためです。
旧型ではこのような細かな調整ができなかったため、ご主人は大変喜ばれていました。
▲上階乗降位置(座面高20cm)
設置後、ご主人は「ほぼ音がない」と驚いていらっしゃいました。
旧型の昇降機はモーター音が大きく、昼寝の後に使用する際にはうるさくて、煩わしいとすら感じていたそうです。
レールの出幅が壁から10cmと短くなったことで、奥様からは「階段がその分広く使えるので大変助かっている」とご満足いただいています。
「30年ぶりに機種を入れ替えた事例」では、新旧モデルの比較も紹介しています。こちらも併せてご参照ください。
北日本メディカルではいす式階段昇降機の設置から保守管理、入れ替えまで一貫したサポートを提供しています。
また、豊富な実績で培った経験をもとに、お客様一人ひとりの事情に適したプランを提案できるのも弊社の強みです。
いす式階段昇降機についてご不明な点がございましたら、ぜひお気軽にご相談ください。