介護人材の不足が深刻化する中、既存職員が長く安心して働ける環境づくりは、多くの介護施設にとって重要な課題です。
その対策のひとつは、介護リフトの導入による移乗の負担軽減です。
人力で持ち上げない介護はノーリフトケアと呼ばれ、介護職員の負担軽減に加えて、利用者の安心・安全につながるとして注目されています。
本記事では、北海道旭川市のサービス付き高齢者向け住宅 まごころ館様の介護リフト導入事例を紹介します。
まごころ館様の特徴は、介護職員全員が有資格者である点です。
高い専門性に基づき、質の高いケアを提供しています。
また、運営元である株式会社至誠様は、従業員の健康を経営課題として捉える「健康経営」を推進しています。
その取り組みは高く評価されており、「健康経営優良法人」にも認定されました。
このように、まごころ館様は介護職員の質と働く環境の両面を大切にしている介護事業所です。
同施設では、移乗介助に課題を抱える利用者様がいらっしゃいます。
この方はもともと体にこわばりがあり、移乗中に突然体を強く緊張させることがありました。
こうした突発的な硬直は、介助時のバランスを崩しやすく、転倒・転落のリスクを高める要因となります。
同時に、介護職員にとっても身体的負担が大きく、安全に介助できるかという不安につながっていました。
このような状況を受け、利用者様の安全確保と介護職員の負担軽減を目的として、介護リフトの導入が決定しました。
同施設では、すでに入浴用リフト「つるべーシリーズF2R」を2台導入しており、その利便性と安全性を実感していました。
この実体験が、導入の決め手となりました。
また、導入にあたっては厚生労働省の「業務改善助成金」を活用しています。
コスト負担を抑えながら設備投資を実現できた点も導入を後押ししました。
※業務改善助成金とは、事業場内最低賃金を一定額以上引き上げた場合に、生産性向上や労働能率の改善につながる設備投資に対して助成される制度です。
今回導入したのは、ベッド脇に設置可能な株式会社モリトー製のつるべーシリーズ Bセットです。
支柱の位置は頭側・足側のいずれにも設置可能で、柔軟な使い方ができます。

▲設置前後の様子
・支柱が360度回転し、広い可動域を確保
・ベッドを乗せるベースの高さは3mm
・キャスター付きベッドとスムーズに連結可能
・アーム長さ950mmで安定した移乗を実現
・耐荷重120kgで幅広い利用者に対応

▲つるべーシリーズ Bセット 使用イメージ

▲支柱は360度回転
本製品は取付工事が不要で、組み立てのみで設置できる点が特徴です。
今回の事例では、約1時間で設置完了しました。
慣れれば約30分で組み立てが可能なほど、比較的容易に設置できます。
設置後、介護職員3名が取扱説明会に参加され、実際の使用方法を確認しました。
その際、ご利用者様を持ち上げる必要がなくなり、安全で腰への負担も減ると喜んでいらっしゃいました。
介護リフトは、介護職員の負担軽減を実現する重要な設備です。
ノーリフトケアの実践により、利用者の安全性やケアの質の向上といった効果も期待できます。
利用者・介護職員双方にメリットがある点から、同様の課題を抱える施設にとって有効な選択肢といえるでしょう。
介護リフトの導入をご検討の際は、ぜひお気軽にご相談ください。