介護職員の入浴介助の負担を軽減するために、天井走行リフトと床走行リフトのどちらを購入すれば良いか迷っている方はいませんか。
そのような方に向けて、今回は天井走行リフトを新機種に入れ替えた北広島リハビリセンター様の設置事例を紹介します。
北広島リハビリセンター様は、北海道北広島市の介護施設です。
日中は重度の障がい者を対象にした生活介護事業、夜間は施設入所支援を提供し、障がい者の暮らしを24時間365日体制の介護サービスで支えています。
北広島リハビリセンターでは、成人の入浴介護において介護職員の身体的な負担が大きいことを問題視していました。
そこで、2002年に天井走行リフトを導入し、車いすから入浴用ストレッチャーへの移乗に使用していました。
▲特殊浴槽と入浴用ストレッチャー
導入から20年以上が経過し、故障時の部品の確保が困難になったことから、新機種への入れ替えを決断されます。
▲旧型 天井走行リフト
今回、既存のレールをそのまま使用できるように同メーカーの機種を選定しました。
▲新型 天井走行リフト
今回、北広島リハビリセンターでは天井走行リフトを新機種に入れ替えるまでの間、床走行リフトを試験的に導入しました。
そこで、実際に使用した介護職員や利用者様から聞かれた意見は以下のとおりです。
・天井走行リフトは一人介護で、作業効率が良い(介護職員)
・天井走行リフトは安定感があり、安心して利用できた(利用者様)
・床走行リフトは二人介護が必要で、作業効率が悪い(介護職員)
・床走行リフトは吊り上げられる高さに制限があるため、入浴用ストレッチャーへの移乗には使いにくい(介護職員)
利用者様からも介護職員からも天井走行リフトのほうが好評でした。
▲天井走行リフト 使用イメージ
入浴介助における天井走行リフトのメリットをまとめると以下のようになります。
・介護職員が一人で操作できるため、少人数でも対応できる
・ある程度の高さまで上がるので、入浴用ストレッチャーに移乗しやすい
・床面のスペースを占有しないため、スペースを有効活用できる
▲スペースの有効活用
現在の使用状況は週に4日、1日10名がリフトを使用しています。
新しいリフトの感想を介護職員に聞いたところ、以下のような声を頂きました。
「従来の機械よりも軽量で、レール上を横に移動するのに必要な力も小さくて済む」
「操作ボタンが上下移動のボタンだけとなり、操作が簡単になった」
新機種にしたことで使い勝手も良くなったとのことで、私たちも大変嬉しいです。
介護職員の負担を軽減するために、持ち上げない介護(ノーリフティング)が推奨されています。
しかし、移乗用具やリフターなどは数多くの種類があるため、どれを選べば良いか迷ってしまうかもしれません。
今回の事例より、入浴介助におけるノーリフティングケアとして天井走行リフトの導入は有効といえます。
天井走行リフトを導入したい場合の設計図面や工事の疑問点など、ぜひお気軽に弊社までお問い合わせください。